プジョー208 1.4HDI EGC
公開 : 2012.04.12 19:38 更新 : 2017.05.29 19:01
■どんなクルマ?
プジョーは208によって205で得た高い評判を取り戻そうとしている。1983年にデビューした205は、ディーゼル・モデルにおいては、その正直な作りと経済性が非常に評価された。ベース・モデルはノーマル・アスピレーションで高回転が得意ではないパワー・ユニットを搭載していたにも関わらず、広く大いに受け入れられた。
208のディーゼル・モデルについては3タイプがラインナップされるが、すべてがターボチャージド・エンジンとなっている。エントリー・レベルの1.4は、67bhpのパワーと1750rpmで13.7kg-mのピーク・トルクを発揮するエンジンで、0-100km/h加速13.5秒というパフォーマンス・スペックを持つ。
5速のロボタイズド・マニュアル・トランスミッションでは29.4km/lという燃費と87g/kmというCO2排出量を稼ぎ出し、通常のマニュアル・ミッションでも26.3km/lという燃費と98g/kmというCO2排出量をもらたす。
■どんな感じ?
プジョーのロボタイズド・シフトは、上級モデルの508 1.6HDIよりも良い仕事をする。メーカーによれば208のサイズと重さに合わせてソフトウェアのシステムを最適化した結果だという。多くのライバルのデュアル・クラッチよりも明らかに優れており、例え怠惰にシフトしたとしても、加速時のフェードやサージは見事に抑えられている。
パドル・シフトを駆使してエンジンの回転をミッド・レンジに保っていれば、適度な元気さが保たれる。また、シフトダウンも驚くほど上手くやってくれる。
マニアックなドライバーはマニュアルを好むだろうが、その場合は、1.2リッターの3気筒エンジンをチョイスするほうが良いだろう。より軽いそのガソリン・エンジンは、より素晴らしいハンドリングをもたらしてくれるからだ。とはいうものの、1.4HDIのコーナリングも決して悪いものではない。小さ過ぎるタイヤによるものだが過敏すぎるのと、ロード・フィールがあまり反映されないのが残念といえば残念なところではあるが。
もうひとつ残念なのは、計器類のポジションがプジョー独特なところにあり、イライラとするところだろう。
■「買い」か?
208は乗っていて愉しいクルマであり、上品にフィニッシュされているのが魅力だ。例え、フィエスタやポロがより洗練されているとしても。
(リチャード・ブレムナー)
プジョー208 1.4HDI EGC
価格 | 14,595ポンド(188万円) |
最高速度 | 162km/h |
0-100km/h加速 | 13.5秒 |
燃費 | 29.4km/l |
Co2排出量 | 87g/km |
乾燥重量 | 1060kg |
エンジン | 直列4気筒1398ccターボ・ディーゼル |
最高出力 | 67bhp/4000rpm |
最大トルク | 13.7kg-m/1750rpm |
ギアボックス | 5速ロボタイズド・マニュアル |