ロンドン・バス新型車両運行開始
公開 : 2012.02.28 11:00 更新 : 2017.06.01 00:54
ロンドン・ルートマスター・バスに新しい車両が導入され、ハックニーからヴィクトリアまで38本のロンドン行きの路線で、本日より運用を開始した。この5月までには7つのプロトタイプが加わる予定だ。
この新型車両は、255kg-mのトルクを持つ電気モーターを動かすために、4.5リッターのディーゼル・エンジンが使われる。このシステムを採用した結果、17,900kgの車両のCo2排出量は640g/kmであり、これは現在のディーゼル・バスの半分という数値だ。また、4.1km/lという燃費も標準的なバスの2倍近い数値である。
2011年5月に、テスト車両はベットフォードシェアのミルブルック実験場で公開された。その後、車両は何ヶ月にもおよぶ集中的な構造、エンジニアリング、エミッション、そしてロンドンの交通事情をシミュレートした下で6,000マイルにも及ぶテストを受けた。
3つのエントランスと2つの階段は、リアのプラットフォーム上で乗客が素早く乗降できるようにという考えから導入されたものだ。また、新たに取り入れられたテクノロジーとしては、LEDライト、長持ちのするシート表皮、ワイヤレスのプッシュ・ベルなどがあげられる。
2007年、Autocarの副編集長、ヒルトン・ホロウェイは、21世紀のロンドン・ルートマスター・バスはどうあるべきかということを考え始めました。カポコ・デザインと共同で行ったオリンピックのためのルートマスターのデザインは、新しいロンドン・バスに昇華されている。
ちなみに、Autocarの昨年クリスマス発売の号(日本版では2012年3月号)でテストを行なっている。