プジョー・シトロエン、圧縮空気を使ったハイブリッド
公開 : 2013.01.23 20:00 更新 : 2021.03.05 21:44
プジョー・シトロエンPSAは、電気の代わりに圧縮空気を使うハイブリッド・ドライブトレーンを公開した。
ハイブリッド・エアと呼ばれるこの新技術は、CO2の排出量が僅かに69g/kmであり、シトロエンC3やプジョー208といった小型車にも搭載できるサイズなのも特徴だ。
ハイブリッド・エアは、ガソリンで動く内燃機関を持ち、周転円のトランスミッションと組み合わせられる。そのトランスミッションへの駆動は、圧縮空気によって動かされるハイドロリック・モーターでお子な。
モーターとポンプはエンジン・ベイに置かれ、クルマのフロアには圧縮空気タンクが配置される。回生エネルギーを利用して、そのモーターとポンプを補充することができるというもの。
もちろん、ガソリン・エンジンだけで走行することも可能であるし、2つの動力を組み合わせて走行することも可能だという。圧縮空気によるパワーは主にシティ・ドライブ時に使用され、70km/hの最高速を持つ。PSAでは、シティ・ドライブの60〜80%は、圧縮空気だけで動くことができるとしている。
モードは3種類。ガソリン・エンジン、コンビネーション、そしてゼロ・エミッションとなる圧縮空気によるモーター・ドライブだ。
システムは100kgほど、従来のエンジンより重たくなるが、それでも既存のハイブリッドの半分ほどだという。
リチウム・イオンのようなレアメタルに依存しないシステムであるのも特徴的なところ。
その最終的な目標は、中国、ロシア、そしてヨーロッパ市場に訴えることのできるシステムとなることだ。
2020年までに、41.4km/ℓを達成するのを目標に、BセグメントおよびCセグメントのクルマに82bhpおよび110bhpのエンジンと共に、このハイブリッド・エアを搭載する計画がある。また、ミニ・バンにもこのハイブリッド・エアを使用したいと考えている。
最初のプロダクション・モデルは2016年と計画されているが、プジョーとシトロエンは、ジュネーブ・モーターショーでこの新技術を搭載したモデルを公開する予定である。