フォルクスワーゲンT-ロック・コンセプト
公開 : 2014.03.05 19:05 更新 : 2017.06.01 02:13
フォルクスワーゲンはT-ロック・コンセプトというコンパクトSUVモデルをジュネーブ・モーターショーで発表した。
現時点ではスケッチしか公開されていないが、このコンセプト・モデルをベースに、2017年に生産が開始される予定だ。そのベースは、アウディQ1と共有し、日産ジューク、ヴォグゾール・モッカ、ルノー・キャプチャーの対抗モデルとなる予定。
スタリングは、フォルクスワーゲンのDNAを引き継ぐもので、フロント全幅に渡る横方向のグリルと、それに統合されたヘッドランプなどが特徴。また、フォルクスワーゲンは現行モデルの幾つかのモデルでタルガ・トップの導入を検討していると言われているが、このコンセプト・モデルは、トランクにしまい込めるタルガ・ルーフを持つ。
全長4179mm、全幅1831mm、全高1501mmで、このサイズはティグアンよりも246mm短く23mm広く199mm低い。重量はおおよそ1420kg程度となろう。これはエントリー・レベルの日産ジュークよりも25kg軽いもの。
そのプラットフォームは、スティール製のMQBで、ホイールベースはティグアンよりも10mm短い2595mmだ。サスペンションはフロントがマクファーソン、リアがマルチリンクというレイアウトである。
搭載されるエンジンは、184ps、38.7kg-mの2.0ℓコモンディーゼル・ターボ・ユニット。パドルシフトの6速のデュアル・クラッチを持ち、駆動方式は4WDだ。ドライブ・モードは、ストリート、オフロード、スノーの3つが設定される。
シミュレーションによれば、そのパフォーマンスは。0-100km/h加速が6.9秒、最高速度は210km/h。基本的に4WDシステムは通常ではそのほとんどの力をフロント・ホイールに配分する。そして、オフロードおよびスノーではその比率が50:50になる。
オフロード専用の装備としては、ヘッドランプとリアに取り付けられたカメラだ。ドライバーは、これをモニターして路面状況を掴むことができるという仕組み。
このT-ロックは、ティグアン、トゥアレグと同様、頭文字にTを持つモデルで、その生産はスペイン工場になることだろう。