ペブルビーチ・コンクール・デレガンス
公開 : 2014.08.19 23:50 更新 : 2020.12.08 18:51
毎年恒例のペブルビーチ・コンクール・デレガンスが、カルフォルニアはモンテレーで開催された。年を重ねる毎に、このイベントは、本来のコンクール・デレガンスに加えて、メーカーにとっても記念すべきモデルを発表する場になり、また歴史的に重要なイベントを開催する場にもなってきている。
新車で言えば、今年の目玉はマクラーレンP1 GTRだった。このP1のレーシング・バージョンは、およそ£2,000,000(3億4300万円)という価格が付けられたモデルで、1000psを発揮する3.8ℓツインターボV8ユニットを搭載し、固定式リア・ウイングを含めて大きく向上されたエアロ・ダイナミクスを得るモデルだ。このGTRのオーナーには、ドライバーズ・トレーニングも、購入費用の中に入っているという。
マクラーレンは、このペブルビーチでは、650SスパイダーとP1のMSOバージョンも公表している。
ランボルギーニは、ガヤルド・スーパートロフェオに変わるGT3レーサー、ウラカンLP620-2スーパートロフェオの発表の場に、このペブルビーチ・コンクール・デレガンスを選んだ。約10psアップした5.2ℓV10エンジンを搭載したこのレーシング・モデルは、駆動方式を4WDから2WDにしたことによって250kgもの軽量化を成し遂げている。
ランドローバーは、史上最速のモデルであるレンジローバー・スポーツSVRを発表した。550psのV8を搭載するモデルで、0-96km/h加速4.5秒、そしてトップ・スピード260km/hを誇るモンスター4WDだ。
ジャガーはE-タイプ・ライトウエイトを初めてお披露目した。これは1963年のオリジナルのE-タイプの正確な仕様が再現されたモデルで、本来計画されていたが、結局当時は生産されることなく終わった6つのシャシー・ナンバーがそのまま使われるもの。価格は£1,000,000(1億7150万円)となる模様。エンジンは340psの3.8ℓストレート6を搭載する。
ジャガーはこの他にも、アメリカ初公開となるF-タイプ・プロジェクト7も発表している。
アストン・マーティンは、Qディビジョンの製作による4つのモデルを公開した。ヴァンキッシュ・クーペ、ヴァンキッシュ・ボランテ、DB9ボランテ、V12ヴァンテージSの4モデルだ。これら4つのQモデルは、ペブルビーチが初公開となる573psのV12ランテージSロードスターと共に展示されていた。
ブガッティは、最新のエットーレ・ブガッティをはじめ、これまでに発表した6台のレジェンド・シリーズをすべて展示した。最後となるエットーレ・ブガッティは僅かに3台の生産で、価格は£1,800,000(3億800万円)となる。
BMWはi8をフローズン・グレーにペイントしたモデルを、アメリカで初公開した。この記念すべきモデルはオークションにかけられ、$825,000(8400万円)で競り落とされた。