2種のSUV専用設計タイヤ「アレンザ」 LX100と001の絶妙な棲み分け 愛車の乗り味をワンランクアップ
公開 : 2023.05.16 11:00
LX100のもたらす乗り心地/静粛性
アレンザ001に続いてデビューしたアレンザLX100は、ブリヂストン独自のサイレントテクノロジーを用いて開発。
騒音エネルギーを従来品(DUELER H/L 850。以下同様)に比べて22%低減※させたほか、シークレットグルーブにより摩耗後も高周波ノイズを抑制し、60%摩耗時の騒音エネルギーを9%低減※したとされる。
さらにはSUVに特化したトレッド部のチューニングやSUV専用構造を採用し、摩耗ライフを従来品比で5%向上※させたうえで、ふらつきや乗り心地といった操安性にも配慮して開発されたアレンザ・ブランドの最新作がLX100なのである。
今回はメルセデス・ベンツの人気コンパクトSUV、GLB 200d 4マティックに装着して試乗したが、ブリヂストンが特にこだわったとされる乗り心地のよさを存分にあじわうことができた。
とにかくタイヤ全体が絶妙な硬さのスポンジですっぽりとくるまれてしまったかのようで、アレンザLX100は路面からのゴツゴツ感を効果的に吸収してくれるのだ。おかげで滑らかで心地いい乗り味が堪能できる。
おそらく、GLBのようにもともと快適性が高いモデルだけでなく、よりスポーティなSUVと組み合わせても、その心地よさを実感できることだろう。
気になる音の総量/耐摩耗性
試乗車のグレードは2.0Lディーゼル・ターボ・エンジンを搭載したGLB 200 d 4マティック。静粛性の高さで定評のあるアレンザLX100の魅力を体験できるかどうか、試乗前は正直、心配だったが、これは杞憂に終わった。
いくらメルセデス・ベンツの最新ディーゼルが静かなことで高く評価されているとはいえ、キャビン内に「ゴーッ」というエンジン音やロードノイズがなんとはなしに聞こえてくるのはやむを得ない。
このディーゼルのエンジン音とタイヤが発するロードノイズの騒音レベルを同じくらいに感じるが、その騒音レベルがアレンザLX100は際だって低いこともあって、走行中に気になる音が総量として抑えられているように感じられたのである。
さらにアレンザLX100は、非対称パターンを採用するとともにブロック剛性を最適化されることで、高い耐摩耗性も達成。摩耗寿命は、従来品に比べて5%向上※しているという。
SUV専用設計とすることで、優れた静粛性や滑らかな乗り心地を実現したアレンザLX100の魅力を、是非、皆さんにも味わっていただきたい。
※詳しくはカタログ/HPをご覧ください。