突き抜けた魅力、グラディエーター! 意外な発見に「好き」が止まらない

公開 : 2023.08.31 17:50

本格派のDNA 運転のしやすさ

グラディエーター・ルビコンはピックアップトラックで、通常ボディのラングラー・ルビコンに比べると全長は730mm、ホイールベースは480mm長く、全幅は35mm広く、全高は5mm低い。

一回り大きいのはたしかだが、都市部で走らせていてもそれほど手に余る感じはしない。

5600mmの全長に対し、全幅は1930mm。インパクトの強いルックスだが、意外にスリムなのだ。

通常、大きさを感じるのは全幅だが、輸入車のSUVとしては一般的なレベルに収まっているし、本格オフローダーの常で、周囲の状況を把握しやすいボディ形状や見切りのいい着座位置などを元から身につけているから、思いのほか運転しやすい。

長さは、駐車スペースなど物理的な制限があるとき以外はあまり気にならず、ParkviewリアバックアップカメラやParkSenseフロント / リアパークアシストなどのサポートによって車庫入れも安心・安全に行える。

ロングホイールベースによって内輪差が大きめになるのは気を付けるべきだが、直線的なボディ形状と見やすいミラーのおかげで扱いやすいから臆することはない。

ルビコンを物語る性能が手元に

インテリアは電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステムのスイッチやトランスファーレバーなど、本格的なオフロード性能のための装備が充実しており、いざこれらを使うシーンに遭遇したときのことを想像するとワクワクとしてくる。

中央の8.4インチVGAタッチパネルモニターにブラックラバー風の囲みがあるのもタフな雰囲気でいい。屋外使用を前提として防水・防塵を徹底した仕様で、ますます無骨さが極まるデザインだ。

それでいて、現代的な乗用車としての機能はきちんと持っている。

ジープ・グラディエーター 公式サイトを見る

記事に関わった人々

  • 執筆

    石井昌道

    Masamichi Ishii

    1967年生まれ。自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。ワンメイク・レースへの参戦も豊富で、ドライビング・テクニックとともにクルマの楽しさを学んできた。国産車・輸入車のいずれの知識も幅広く、ジャンルを問わない執筆活動を行う。最近では、エコドライブの研究、それを一般ドライバーへ広く普及させる活動に力を入れている。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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