2024年のBBDC選手権ノミネート車両10台

英国価格順に並べた、2024年のノミネート車は下記の通り。試乗レポートや詳細データテストで他を凌駕する高評価を集めた、1年間を代表する出色の10台といえる。

実は、ここにはポルシェ911 S/Tも加わる予定だった。秀抜なエンジンとトランスミッションを搭載し、サスペンションのチューニングはGT3より公道向き。優勝候補の1台だったのだが、リコールが報告され、ポルシェから不参加の連絡が入ってしまった。

トヨタGRヤリス(英国仕様)

2024年のBBDC選手権の審査の様子
2024年のBBDC選手権の審査の様子

英国価格:4万2545ポンド(約830万円)
車両重量:1300kg
最高出力:280ps/6500rpm

フォルクスワーゲン・ゴルフ R(欧州仕様)

英国価格:4万3895ポンド(約856万円)
車両重量:1548kg
最高出力:332ps/5600rpm

ヒョンデアイオニック5 N(英国仕様)

英国価格:6万4945ポンド(約1266万円)
車両重量:2125kg
最高出力:650ps(オーバーブースト時)

フォードマスタング・ダークホース(英国仕様)

英国価格:6万7195ポンド(約1310万円)
車両重量:1761kg
最高出力:459ps/7250rpm

アリエル・ノマド 2(英国仕様)

英国価格:6万7992ポンド(約1326万円)
車両重量:715kg
最高出力:309ps/5950rpm

ロータスエメヤ S(英国仕様)

英国価格:10万3200ポンド(約2012万円)
車両重量:2480kg
最高出力:612ps

アナログ・オートモーティブ・スーパースポーツ(英国仕様)

英国価格:10万ポンド(約1950万円)+ベース車両
車両重量:699kg
最高出力:213ps/7250rpm

ノーブルM500(英国仕様)

英国価格:15万ポンド(約2925万円)
車両重量:1350kg
最高出力:513ps/5200rpm

アストン マーティンヴァンテージ(英国仕様)

英国価格:16万5000ポンド(約3218万円)
車両重量:1670kg
最高出力:665ps/6000rpm

マクラーレンアルトゥーラ(英国仕様)

英国価格:20万2660ポンド(約3952万円)
車両重量:1498kg
最高出力:700ps/7500rpm(システム総合)

審査員は英編集部のスタッフで構成される6名

2024年の審査員は、おなじみといえるAUTOCAR英国編集部のスタッフ6名。これまでの経験を活かし、公平な配点が導かれる。年齢の幅が広いことも特徴といえる。

マット・ソーンダース(Matt Saunders)

ロードテスト編集者
ノミネート車両の予約から、請求書の処理、ラップタイムの計測までこなす、影の力持ち。馬鹿げていると思いつつ、バッテリーEVの充電用にディーゼル発電機も用意した。審査員6名ぶんのプロフィールも、筆者がまとめている。自画自賛は控えておこう。

リチャード・レーン(Richard Lane)

2024年のBBDC選手権の審査の様子
2024年のBBDC選手権の審査の様子

ロードテスト副編集長
リンカンシャー州の冬空へこだまする、様々な内燃エンジンの咆哮を聴き比べながら、しっぽり感傷に浸っていた。英国の鳥類保護協会が、彼の報告を待っているかも。

マット・プライヤー(Matt Prior)

編集長
英国の購読者とのオフミーティングへ参加した都合で、他の審査員より遅れてキャドウェルパーク・サーキットへやってきた。遅れを取り戻すため、朝1番で慣れないコースを1周ランニングしていた。その途中に、派手なジャンプを決めながら。

アンドリュー・フランケル(Andrew Frankel)

上級寄稿者
このメンバーの中では、最も公平な判断を下すといえ、経験も豊か。誰よりも手は抜かない。公道でもサーキットでも、彼から離されないペースで運転できれば、悪くないスキルの持ち主といえる。

ジェームス・ディスデイル(James Disdale)

寄稿者
今年も審査員の士気を高めてくれた、ディスデイル。いつも熱心に評価へ向き合い、洞察力の深い発言をする。彼の自宅はリンカンシャー州に近く、自身のロータスに乗って来ていた。

イリヤ・バプラート(Illya Verpraet)

ロードテスター
片隅で細心の注意を払ってメモを確かめ、評価へ集中していた。あまりにも静かで、帰宅したのかと勘違いしてしまったほど。だがノーブルを酷く気に入り、自宅へ連れ帰ろうとしていたのは本当だ。やる気に溢れる若手といえる。

この続きは、BBDC 2024(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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