ヴォグゾールはどうなるのか PSA傘下、今後の展望は 新社長を取材

公開 : 2018.08.26 10:10

カンパニーカーが鍵を握るのか

ノーマンが出してくれた英国シェアの推移を示す図表には、現在7.6%のヴォグゾールもブリティッシュ・レイランドの管理をはなれた1980年代には9%前後だったこと、対するフォードは1980年代の30%から現在その3分の1強に下がっていることが記されていた。

キャバリエがライバルのフォード・シエラよりも優位に立った数年間は16%まではね上がったこともあったが、概してヴォグゾールにそうそう好機はなかった。勝者はといえば、同時期に全体でシェアを2%から20%に拡大した高級車メーカーだった。

ほかの言い伝えについても聞いてみよう。「カンパニーカーの売れゆきがカギを握る以上ヴォグゾールに勝算はない」とする見かたに、ノーマンははげしく異議をとなえる。

「ずっとやってきたことですよ。1960年代に遡ってみても、ヴィヴァ/ヴィクター/ヴェロックスがカンパニーカーとして売れていました。いまは、コルサはおおむね一般むけですが、手堅い法人需要がある大型のクルマは法人向けに売っていきますし、一般向けと同様に利益を生むのであれば何も問題はありません。われわれのビジネスは砂上の楼閣ではなく、しっかりした基礎があるのです」

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