新型トヨタC-HR 初公開 人気SUVの2代目、高級感と先進技術を強化 PHEVも初導入

公開 : 2023.06.26 17:11  更新 : 2023.06.26 17:14

世界に衝撃与えた現行型 どんなクルマだった?

現行型C-HRは「世界戦略SUV」として2016年に発売され、CG(コンピュータ・グラフィックス)をそのまま実車に仕上げたような斬新なデザインが大きな話題を呼んだ。

SUVでありながら、シャープなラインや流線型のルーフを採用するなど、従来にはあまり見られないスポーティ性を強調したモデルとなり、走りもまたそのデザインを裏付けるものであった。トヨタは2016年、ドイツのニュルブルクリンク・サーキットで開催された24時間レースにC-HRの発売前のプロトタイプを投入したのだ。

トヨタC-HR(現行型)
トヨタC-HR(現行型)

このニュルブルクリンク24時間レースでは「TOYOTA C-HR Racing」として参戦し、見事に完走。トヨタによると、レース中に天候が目まぐるしく変わったものの、車両のセッティングに大きな変更は施さず、「ノントラブル」で走りきったという。

また、性能要求の厳しい欧州の公道でのテスト走行に注力し、足回りを鍛え上げるなど、本格的なスポーツカーのように「走り」と「格好」を追求した。こうした点において、現行型C-HRは良くも悪くも従来のトヨタらしくない新鮮なモデルであった。トヨタのイメージを変えることに貢献した、衝撃的な1台と言える。

フルモデルチェンジを経た最新の2代目C-HRも、先代ほどの衝撃はないかもしれないが、発表前に欧州でのテスト走行が目撃されており、引き続き走行性能に力を入れていることが伺える。ただ、実際にどのような仕上がりになっているかは試乗の機会を待たねばならない。

残念ながら、現時点では新型C-HRの日本への導入予定は確認されていない。トヨタ欧州部門は「欧州のお客様を念頭において欧州で企画され、バッテリーユニットの組み立てを含めて、欧州のみで生産されます」と発表している。しかし、たとえ輸入という形でも、日本で新型に乗りたいと望むドライバーも少なくないのではないだろうか。

記事に関わった人々

  • 執筆

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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