英国の絶滅危惧種 まだ新しいのに消滅しそうなクルマ 40選 前編 21世紀の希少車

公開 : 2023.08.19 18:05

28:フィアット・クロマ

発売:2005年
総販売台数:1020台(推定)
残存台数:189台(注:初代クロマがわずかに含まれる)

残念な外観で、販売も成功しなかった。今世紀初頭のGMとフィアットの提携が産んだ不運なモデルと言える。兄弟車はヴォクスホール/オペル・シグナムで、そちらの方が優れてはいたが、いずれにしても販売は上手くいかなかった。

28:フィアット・クロマ
28:フィアット・クロマ

27:スバルB9トライベッカ

発売:2006年
総販売台数:685台
残存台数:285台

トライベッカという名称はニューヨーク市マンハッタンの高級住宅地に由来する。B9トライベッカは、スバルの計画以上に高級なモデルであり、水平対向6気筒ガソリンエンジンの燃費の悪さと、恐ろしいほどの税金のために、現在その台数は激減している。

27:スバルB9トライベッカ
27:スバルB9トライベッカ

26:スズキキザシ

発売:2013年
総販売台数:340台
残存台数:292台

米国向けのスポーティなコンパクトセダンであるキザシは、大きなエンジンとシャープなシャシーを持つ。欧州でもウケるかに思えたが、それも束の間だった。

26:スズキ・キザシ
26:スズキ・キザシ

25:プロトン・インピアン

発売:2001年
総販売台数:2324台
残存台数:143台

インピアン(Impian)とはマレーシア語で「夢がかなう」という意味だが、このクルマは夢破れた。しかし、三菱製エンジンを搭載したマレーシアのプロトン初の自社開発モデルである。

25:プロトン・インピアン
25:プロトン・インピアン

24:インフィニティM30D/M35h

発売:2010年/2011年
総販売台数:74台/240台
残存台数:55台/210台

売れ行き不振だったインフィニティのディーゼル(M30D)およびハイブリッド(M35h)セダン。

24:インフィニティM30D/M35h
24:インフィニティM30D/M35h

23:キャデラックBLS

発売:2006年
総販売台数:597台
残存台数:189台

BLSは、キャデラックが欧州に打って出ようとした大胆な試みの1つである。サーブ9-3がケーキだとすれば、BLSはそれを氷で固めたようなものだった。ステーションワゴンも用意された。米国で販売されなかった唯一のキャデラックであり、欧州で製造された唯一のキャデラックであり、イタリア製ディーゼルエンジンを搭載した唯一のキャデラックであるという、マニアックなクルマ。

23:キャデラックBLS
23:キャデラックBLS

22:三菱i-MiEV

発売:2009年
総販売台数:277台
残存台数:210台

この想像力豊かなマシンから、シトロエンCゼロとプジョー・イオンというフランス風味の2つのバリエーションが生まれた。今から10年ほど前のEV市場はごく小さなものだったが、このトリオはあまり売れていない。

22:三菱i-MiEV
22:三菱i-MiEV

21:シトロエンCゼロ

発売:2011年
総販売台数:237台
残存台数:204台

シトロエンは、三菱とプジョーの親戚とともに、束の間の短い生命をちらつかせた。

21:シトロエンCゼロ
21:シトロエンCゼロ

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・ブレンナー

    Richard Bremner

    英国編集部
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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