シーズンに備えてラリー用オーリンズダンパーを調整中です
ガレージグループ4の佐藤です。
FAI公認の世界ラリー選手権(WRC)においてカテゴリーの一つが、プロダクションカー世界ラリー選手権(Production World Rally Championship)。そのPWRCでは市販車をベースに安全装備の追加と各パーツのセッティングのみを認めたグループNという規定で戦われます。三菱ランサー・エボリーションとスバル・インプレッサが代表的な車種ですね。
オーリンズ GrNダンパーは上記カテゴリーに開発・販売されているものです。性能キャパシティの大きな特性が好まれ国内競技でも各選手用にチューニングして使用されています。
現在オーバーホール&調整しているのはCT9Aランサー用GrNダンパー。選手からのリクエストにより、リヤの減衰変更をしながら調整、シーズンインに備えていきます。ピストンロッド先端に装着してあるのが、バンプストップ機能。オイル流量を制限することでストロークを守ることができます。このような機能はもちろんロードカーにも適して(性能と乗り心地の両立)いるので、競技を通じて日々発見、フィードバックの連続ですね。
ストックヤードには完成を待つフロント。あと少しです。長いホースは強制的にダンパーオイルを冷却するため、ラジエター前に別タンクを設置するためのものです。スプリングは海外ラリー用の標準だと設定スピードが高いため、国内用でのスピードレンジに合わせてチューニングを行っています。