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R34型スカイライン ハイマウントランプ周辺のサビ 旧車ということを考慮しての修理


こんにちは、羽鳥鈑金塗装工業所のハトリです。
R34型ニッサン・スカイラインのトランクパネルの
ハイマウントストップランプ周りのサビの修理を承りました。

R34は1998年から2002年に作られたクルマです。
今も若者からチョイ旧なクルマとして支持されているが
もう20-25年前のクルマ。


サビが出てきてもおかしくない年数だろう…
といってもおかしくはないのだけど
でも、なんでこの部分だけがサビるのだろう。
トランクパネルとストップランプの角部が干渉しているのだろうか…
などと考えながら作業をスタート。


まずはサビを落とす。状態はそう酷くはないけど、
部分的にサビで鉄板が欠損している部分がある。

とはいえ、溶接して塞ぐほどの大きなキズではないので


削ってサビを落とし、サビ止めプライマーを塗布、
欠けている数ミリの角部をFRPで作成します。


形状を修正後に仮合わせ。
良い感じではないでしょうか。

その後、トランクパネルの塗装を済ませ、最終組みつけを行うのですが…


このストップランプ。
この構造がサビを生んでしまうのかな?


よく見ると、二重構造で防水していますが、内側のゴムパッキンに
トランクパネル角部の鉄板が食い込んで、そこにサビが付着していますね。
どうやらココの干渉が悪さをしているのかと…

でも、メーカーがこういう構造で作っているのだから
おとなしくそのまま組みつけるのが正しいといえるのだけれど、それでは…

同時に「なんでサビるのか?」を考える。
トランクパネルは開けたり閉めたりする。その都度、このランプが微妙に動くのだろう。
で、トランクパネルとの密着部が接触を繰り返すうちに塗装が剥がれて…
長年の使用でこうなったんだろうな、なんて考える。

構造上の問題といえばそれまでですが、25年も経過したクルマにそれを言っちゃあお終いよ…
もう旧車なのです。構造云々じゃないんですよってワタクシ思います。

だから、これから乗るにあたって少しでもこの様にならないように…


この接触しているゴムを撤去して、そこにゴムよりも柔軟な『ブチルテープ』を入れることで
アタリが柔らかくなるので、鉄板を攻撃することも少なくなるだろう。
もちろん、外したゴムパッキンはお客様に保管していただき、
この方法でダメだったら元に戻せるようにしておきます。

この部分は密着していないと雨漏りの原因になるのですが、
あまり硬いものと接触していると、塗装が摩擦で剥がれてサビてくる…
自動車は動くものなので、走行や開閉で発生する振動や摩擦で傷みが進みます。
例えばエアコンなんてその典型。家のエアコンは固定されているからイイけど、
クルマの場合は動くものだから、その構造もかなりのものでないといけない。

言ってみればクルマは家が動いているようなもの。
家が動いたら…「窓枠がズレた」とか「お風呂の水が漏れた」とか絶対でると思うんですよ。

クルマってそれほど過酷な条件下で使われるモノなんです。
クルマ作りって大変ですね。

羽鳥鈑金塗装工業所

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