クルマ漬けの毎日から

2024.06.19

クロプリー編集長の長期テスト車が入れ替えになり、これから数ヶ月間は「MG 4 EV」をテストすることになりました。英国生まれのMGブランドは現在、中国のSAIC(上海汽車)の傘下にあります。

「MG 4 EV」の長期テスト開始!【クロプリー編集長コラム】

もくじ

ハッチバックのMG 4 EV
第一印象

ハッチバックのMG 4 EV

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

大型のアウディSQ8 スポーツバック eトロンからハッチバックのMG 4 EVへ、私の長期テスト車が入れ替えられた。航続距離の長いトロフィ・エクステンデッド・レンジというバージョンで、装備は盛り沢山。

77kWのバッテリーを搭載し、一充電航続距離はWLTPモードで最大323mile(約520km)と公表されている。そしてちょっと嬉しい話がある。今日自宅で初めてMG 4を満充電にした時、ディスプレイに表示された予想航続距離はなんと340mile(約547km)!

このところずっと大型アウディの航続距離をなんとか200mile(約322km)以上にしようと慎重に運転し、その結果SQ8の500bhpのパフォーマンスを使う機会はほとんどなかった。今度のMG 4では、走行距離が比較的長い私のEVライフはもっと楽になりそうだと、大いに期待している。

第一印象

まずはMG 4 EVの第一印象をお伝えしよう。走行中の快適性ではMG 4はアウディSQ8よりも低く、ロードノイズも大きい。だが、乗り心地はフラットで、性能も非常に良い。1kWあたり4.2mile(約6.8km)の走行が可能で、これはSQ8よりも80%高い数値にあたる。

中国のEVを日常的に運転して、ヨーロッパ自動車産業の衰退につながるようなことがあれば、自分はどのように感じるのだろうかとずっと気になっていた。だが、多くのイギリス人消費者と同じように、私も悩むのはもうやめようと思う。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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