1250馬力のハイパーカーの次は「ハイパーGT」? 米ジンガー 8月に新モデル発表へ
公開 : 2022.06.24 18:05
新興メーカーのジンガーは、ハイパーカーの「21C」に続く2台目の市販モデルを8月に発表することを明らかにしました。
4ドアのグランドツアラー 8月発表予定
米国の新興自動車メーカーであるジンガー(Czinger)は、デビューモデルのハイパーカー、21Cに続く新型車を8月に発表する予定だ。
ジンガーのCEOであるケビン・ジンガーと、その息子であり共同設立者でもあるルーカス・ジンガーはAUTOCARの取材に対し、新型車は4ドアの「ハイパー・グランドツアラー」で、「手に入れやすい」価格になると語った。
![6月23日に英国で一般公開されたジンガー21C](https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2022/06/czinger-21c-goodwood_-4-0p1scui45t.jpg)
さらに、多くても「数千台」しか生産されない限定的なモデルであるとしている。ちなみに、21Cは80台のみの限定生産モデルだ。新型車のさらなる詳細は、来月ペブルビーチで開催される自動車イベント「コンクール・デレガンス」で発表される予定だ。
ルーカスは、「次のモデルは、発売されれば世界で最も高性能なGTカーになるでしょう」と語り、ケビンはこれに「ジンガーの将来の方向性を示すものになります」と付け加えている。
強力なV8ハイブリッド搭載か?
ジンガー初の市販モデルである21Cには、2.88L V8ツインターボエンジンに2基の電気モーターを組み合わせたハイブリッド・システム(合計出力1250ps)が搭載されているが、8月発表の新型車にもこれの派生型パワートレインが採用される可能性がある。
しかし、ジンガーによると、新型車は21Cとは「まったく異なる」モデルになるようだ。
![ジンガー21Cは、2021年に米カリフォルニア州のラグナ・セカ・レースウェイで市販車最速記録を更新している。](https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2022/06/czinger-21c-goodwood_-3-wpb4gaues2.jpg)
IT企業としてスタートしたジンガーは、2030年までに「4~5台」の「ユニーク」なモデルを発売する計画を立てており、SUVや完全EVもその候補に挙がっているという。
ルーカスは次のように語っている。
「ブランドとして、ジンガーは世界で最も技術的に進んだクルマを作っています。しかし、あくまで最先端の高性能車や高級車に集中したいのです。規模を大幅に拡大することは望んでおらず、年間1万台程度(の生産に)とどめたいのです」
SUVや完全EVの投入も視野に
将来的なEVモデルの発売の可能性を問うと、ジンガー親子は明言を避けたものの、次のように述べた。
「わたし達にとっては今のところ、ハイパーカーや高性能スポーツカーには、強力なハイブリッド・システムが価格帯的にも最適です」
![ジンガーのCEO、ケビン・ジンガー(左)と、共同設立者であり息子のルーカス・ジンガー(右)](https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2022/06/kevin-czinger_lucas-czinger_21c_-a1p265i98t.jpg)
「しかし、将来的にもう少し低い価格帯で販売することを視野に入れたとき、EVの技術も活きてくるのではないかと思います」
SUVモデルについても、ルーカスは「検討しています。いくつかユニークなアイデアがありますが、まだ正式なものではありません」と述べるにとどめた。