クルマ漬けの毎日から
2017.06.17
あの頃のエキゾティックカ―って…「ランボルギーニ・ジャルパ」
ジャルパを運転していた時に起こったある出来事を思い出して、私は身震いした。
ジャルパのリアウインドウは、後続のクルマのヘッドライトを正確にリアビューミラーに映し出せるようなアングルにデザインされている。その影響で、ドライバーは後ろのクルマが時速100mile(160km/h)で衝突してくるかのようにいつも感じるのだった。
だが、この現象には逆の効果もあった。
夜中の3時にパリの環状高速を走っていた時のことだ。荷台を揺らしながらのろのろと走るトラックの集団に、私のジャルパは飲み込まれてしまった。
長時間の運転で疲労がピークに達していたものの、いつ衝突されるか、いつ衝突されるか、と気が気でない。そこで私は気づいたのだ。これなら、緊張して走り続けられると。
translation:Kaoru Kojima(小島 薫)