社会人1年目、ポルシェを買う。
2017.09.10
第54話:空気でエンジンを冷やすポルシェに興味がでてきた。
いざお願い!→意外な返答
ぼくがポルシェをいいなぁと思うのは、
圧倒的な運動能力は当然のこととして、
ふつうの運転でアクセルを踏んだ感覚、
ハンドルを切った感覚、ブレーキを踏んだ感覚が、
さっくりと気持よく、不愉快なラグがないからだ。
(しかも、そうすることが目的ではなく、
あくまで精緻な機械をつくった結果として
そのようになっているのが気持ちいい)。
はたして、ポルシェは昔からそうだったのか?
よく聞く、ポルシェにしかない「味わい」とは
いったいどんなものなのだろうか?
いろいろ考えれば考えるほど気になって仕方がない。
まあいいや! ダメ元で聞いてみることにしよう。
翌朝、笹本編集長が出社するやいなや、聞いてみた。
「笹本さん! 930、ぼくに貸してください!」
答えは意外なほど、あっさりとしたものであった。
「いいよ。いつ取りにくるの?
乗っているあいだ、
シャカイチ号はガレージ置いとくか」
間髪おかずに返ってきた返事に、拍子ぬけしたが、
とにもかくにも、次の週以降、晴れがつづく日に
あこがれの930との蜜月がはじまることが決まった。
それがどんなにたいへんなことになるかを知らずに。
※今回も最後までご覧になってくださり、
ありがとうございます。
「空冷、空冷、空冷…」
これほどよく聞くからには、
やはりそれなりの理由(魅力)があるのでしょう。
今後とも、[email protected] まで、
皆さまの声をお聞かせください。
もちろん、なんでもないメールだって
お待ちしております。