クルマ漬けの毎日から

2017.09.17

皆さまの愛車は、どんなメーカーのクルマですか? クロプリー編集長は、「ブランド」について考えながら、この1週間を過ごしました。

変わるブランド信仰 変わらないブランド力 クロプリー編集長コラム

Who will care if their driverless box is a Mazda or Maserati ?

 
インスティテューション・オブ・メカニカル・エンジニアーズ(機械技術者協会)のロンドン本部へ行き、素晴らしい数時間を過ごした。今日ここで、有能なエンジニアが大勢参加するなか、現在もっとも注目されている技術である自動運転のセミナーが開催された。

 
わたしの役目は、オンラインセミナーのために専門家一団の司会をするという、考えてみればやさしい仕事だった。専門家たちが、自動運転をよく知らない人たちからの何気ない質問に確実に回答するようにすればよく、わたし自身は質問に答える必要がなかったからだ。

 
AUTOCARで長年活動しているジェイ・ナグリーとヒルトン・ホロウェイもエキスパートの一員として参加し、自動運転の社会受容性と実用面について話した。専門家の多くは技術的な課題は克服できると考えており、現在は社会受容性と実用面に焦点が移ってきている。

 
だが、とても回答が難しいふたつの質問がある。この質問に首尾よく答えた人にまだ出会っていない。ひとつは、自動車業界はどうやって人々に自動運転車を手に入れたいと思わせるのか。そして、もうひとつは、もし自動運転が普及したら、その運転手のいらないクルマがマツダであろうとマセラティであろうと、いったいだれが関心を持つだろうという質問だ。ブランド信仰は、現在と同じように重要になるだろうか? そうではなくなるかもしれない。
 

 
 

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