クルマ漬けの毎日から
2017.10.08
2040年になっても “走りたい” クルマ クロプリー編集長コラム
イギリスの遺産を守る 英国国籍でない人
メイ首相が7月に行なったイギリスのEU離脱会議についても書いておきたい。
会議の参加者の中で、イギリス国籍でない人は、ジャガー・ランドローバーのトップであるDr.ラルフ・スペッツだけだったというニュースを読み、(またしても)政治家の見識を疑問に思った。イギリスはドイツの自動車メーカーの経営者たちから非常に大きな恩義を受けていると言っていいだろう。彼らはイギリスにやって来て、とても控えめに、かつこの国の自動車の遺産に全面的に敬意を払いながら、イギリス自動車業界を適切に機能させている。ミニ、ロールス・ロイス、ベントレーのトップも会議に招待してみてはどうだろうか?
スペッツは会議で関税ゼロの継続を強く求めると同時に、おそらくいつもの得意の話をしただろう。それは、イギリスのコンポーネント業界の立て直しを図ることと、来たるべき電気自動車の時代に向けて、トラクションバッテリー(駆動バッテリー)の大規模サプライヤーをイギリスに設立してほしいという呼びかけである。スペッツの成功を祈りたい。
translation:Kaoru Kojima(小島 薫)