社会人1年目、ポルシェを買う。

2018.08.19

第71話:そもそもナゼ、空冷ポルシェの価格は高騰したの?

高騰するクルマ、その理由

まず第一に
「みんながほしい(憧れていた)クルマ」という。

・歴史を背負っていること=ヒストリー
・生産台数がすくないこと=希少性
・スポーツカーやGT=趣味性

こういうのが、一般的な「人気者」とのことだ。

空冷ポルシェでは
ナナサン・カレラが早い時期から
人気が高く特別な存在だったそうだ。
マニアの間では2ℓの911Sが昔から人気で、
その流れは今も続いている。

同じカタチながら4気筒の912に較べると
数倍の値が付くことからも評価の高さがわかる。
高性能なトップグレードというのも、
人気を決める大きな要因になるという。

それともうひとつの理由は「整備代」という。
どういうことかというと、たとえば356など
世にある個体でノンレストアはほぼなかろう。
ナロー911にしても生産されて約50年経っている。
流通する個体はたいていエンジンが数回OHされ
ボディだってシャシーだって手直しされている。
そのへんの金額も加味して値段が乗っかるのだ。

また値段があがてしまったものは
相応のコンディションでないと売れない
という背景もある。
安ければコンディションが悪くても許されるが、
何千万もするクルマがオイル漏れしていて、
ボディが錆びて、内装ボロボロでは
買ってもらえないからだ。たしかに……。
売値があがれば加修費も乗せられるので、
仕あげてしまうためさらに高くなる。ひー。

あとは、じつに人間味あふれる部分なのだけど
「ステータス性」というのもどうやらあるらしい。
「すげぇクルマに乗っているオレ」というアレだ。
ま、ステータス性を助長するのは、
やはりヒストリーやら希少性やら趣味性と関わる。

あとは、
新車当時にみんなが欲しかったけれど、
高額で買えなかったクルマ。
要は当時の人気者が、今も人気者なのだと学んだ。

もうひとつの質問。
「とはいえ、値段が落ち着いてきているものも
 ありますよね? あんなに高騰していたのに」

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