社会人1年目、ポルシェを買う。

2018.08.26

第72話:男は決めるよ。(望郷篇)

先輩の言葉にヒントがあった

「先輩、
 どうやったらこんなすごいガレージを
 持つことができるのでしょうか?」

ミルクと砂糖がたっぷりと入った
僕のカフェオレとは対象的に
(とびっきり美人の奥さんが淹れてくれた)
小さなカップに入った
エスプレッソを持つ先輩は、はっは!と笑った。
真っ白なシャツの袖からスイスの時計が見えた。

どうやったらって、
がんばるしかないし、
あと言っておくけれど、僕、
このガレージを建てるために借金してるからね。

へー、そうなんですか。てっきり札束をボーンと。
ばか言うんじゃないよ。ローンを組んだんだよ。

そこからの話がおもしろかった。
ガレージつき新居のローンを組む少し前に、
イギリスのSUVを新車で買ったため
銀行はすこし渋りかけたのだそうだ。

先輩は押し切るようなことをしなかった。
マンションをあっさりと売りにだした。
そしてマンションのローンを完済した。

「一念発起とでも言うのかな。
 後戻りできない。けれど身軽だ」

僕はまったく知らなかったのだけれど、
マンションを売り、いい土地が見つかるまで、
8カ月ものあいだ賃貸アパートに住んだそうだ。

僕はピンときた。
そしてひとつのことを、きっぱりと決断した。

(もしご興味があれば、の話ですが)
 次回へつづきます。
(というか決断30分後のいま、
 ちょっと舞い上がっているかんじもあるので
 いったん頭をクールダウンさせていただきます)

※今回も最後までご覧になってくださり、
 ありがとうございます。

 あれだけ成功したひとなのに
 いわゆる「なりきん」にならないのは
 育ちがいいからのだろう。と、思ったりもした。

 九州は、よいところです。

 今後とも、[email protected] まで、
 皆さまの声をお聞かせください。
 もちろん、なんでもないメールだって
 お待ちしております。

 
 

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