社会人1年目、ポルシェを買う。
2018.09.30
第76話:シャカイチ号が売れてから。
気がつけば76話に
待ち合わせの場所につくと、
シャカイチ号の新オーナーは待ってくれていた。
遠くから見ても、ほくほくしているのがわかる。
書類と一緒に2本のキーを手渡す。
いよいよこの時が来たのか。
「上野さん、たいせつに乗ります」
手がかかるところもあるかもしれませんが、
ぜひぜひどうかよろしくお願いいたします。
新オーナーのプライバシーがあるから
詳しいことを書くことは避けたいけれど
少なくとも関東を走ることになるそうだ。
知らないガレージでひっそりとドライブを待ち
違うナンバーで、違うひとが乗るシャカイチ号。
見てみたい気もするし見たくない気持ちもある。
クルマを手放すことって初めてじゃないのに
異様なくらいに寂しい。
でも自分で選んだことだしね。
そして、気づけば
これまで76話も書いていたのか……。
ここまで書き続けられたのは、
毎回あたたかいメールを送ってくださった
読者の皆さまのおかげとしか言いようがない。
困ったときにはいつも寄り添ってくれた
諸先輩やショップの方々にも感謝しています。
そしてなにより「社会人1年目」にもかかわらず
コラム執筆というチャンスをくださった
笹本編集長にこの場を借りて御礼申し上げます。
なんだかシンミリしてきてしまった。
これで「シャカイチ」が終わりというわけでは
(たぶん)ないのだけれど、996が嫁いだのは
どうしたって一区切りになります。思った以上に。
たぶん、と書いたのは、だって、
いい空冷が見つかるかどうかだってわからない。
淡々とリサーチしていき、
そしてこの道のプロの意見を伺いながら
いい結果になるといいのだけれど……。
とにかく前に進みつづけるゾ!
※今回も最後までご覧になってくださり、
ありがとうございます。
いつもみたいに、まだ駐車場に
シャカイチ号が停まってそうな気がする。
ないんですけどね。もちろん。
996との最後は、718ケイマンに乗る
Mくんが撮影してくれた写真とともに。
生活感があって、
これがいちばんのお気に入りです。
今後とも、[email protected] まで、
皆さまの声をお聞かせください。
もちろん、なんでもないメールだって
お待ちしております。