まだまだ頑張る現役編集長の奮闘録
2018.12.08
実はアストン マーティン・ヴァンテージを買うことにしました ― まだまだ頑張る現役編集長の奮闘録
なぜアストン マーティン・ヴァンテージだったのか
ところで、アストン マーティンといえば、007の映画が定番のイメージだが、実は、私は欠かさず毎回、封切りとともに鑑賞している。
なかでも、特に007スペクターは、アストン マーティンDB10とジャガーCX-75のカーチェイスが面白く、更には、フィアット500に乗った惚けたおっさんが出てきたり、大破したDB5のレストアが進んで、物語の最後で完成するなど、クルマ好きを凄く楽しませる内容であった。
DB10は、この映画のために、数台が制作されただけだが、スクリーン上で見るスタイルは、なかなか魅力的で、特に、リアの造形が好ましかった。このDB10をベースとしたのが、今年デビューした、新型ヴァンテージなのである。新世代のアストン マーティンは、DB11で見事に一皮向けたスタイルを得て、マーケットの認知を得たと思う。
そして、続いてデビューするヴァンテージに大いに期待していたのだが、当初、英国からもたらされた第1報のヴァンテージの写真の印象は、レモンイエローのボディカラーと、フロントグリルのマッチングが悪く、とても不自然なデザインに見えてしまった。
いささかがっかりして、最近よくあるハズレデザインのひとつかと思ったのだが、ある日、スタッフのSが、「編集長、チャイナグレーのヴァンテージはメチャクチャカッコいいですよ」と報告してくれた。
実際にチェックしてみると、写真でも、また、試乗車で用意されていた実物でも、このボディカラーなら、フロントグリルとの違和感もなく、リアの造形も、DB10よりも、更に立体的となっていて飽きないデザインだと感じられた。
今回は、メーカーの新車のプロモーション時のイメージカラーの完全な選択ミスだと思う。
かねてより、アストンはぜひ1回所有してみたいと思っていたので、かってのF40のときのような、爆発的な気持ちではないが、徐々に買いたい、という気持ちが盛り上がってきた。
そうなると不思議なことに、普段のクルマ談義の時のように、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェなどの他の候補と比べよう、という気持ちの迷いが全くなくなってしまった。
早速、11月初旬にアストン マーティン東京のある青山ショールームに赴いてみたところ、実は、12月中に入荷するヴァンテージが何台かある、というので、その中から、気に入った仕様の物があれば、それを購入し、もし、無ければ、新たに注文しよう、ということになった。