Juju(野田樹潤)ブログ

2019.01.26

12歳のプロレーサーJuju(野田樹潤)の連載。第15話は、去年の12月から始めている、F3マシンとF4マシンとを交互に乗り換えるという新しい練習について。なぜそんなことをするのでしょう? 実際にやってみると?

第15話:F3とF4 マシンを交互に乗り換え練習中 ー Juju(野田樹潤)ブログ

photo:Kazuyuki Omori(大森和之)、Hideki Noda(野田英樹)

もくじ

F3/F4マシンを交互に乗り換え
実際にやってみると……?

F3/F4マシンを交互に乗り換え

去年の12月から、F3マシンとF4マシンとを交互に乗り換えるという新しい練習を始めています。

「Jujuは、F3のレースに出てるんだから、もうF4マシンに乗る必要はないんじゃないの?」

そう思うひともいるかもしれませんが、これがすごくいい練習になるんですよ。

マレーシアで走ったときもそうだったんですが、短い時間でいきなり慣れていないクルマに乗って、タイムを出さなきゃいけない時って、あるんですよね。

いままで日本でやってきたのは、岡山国際サーキットという決まったコースを何百周も走って、マシンも自分にぴったりなセッティングにして、練習するということ。

コースもマシンも自分に合った状態では、いいタイムを出せるようになってきました。

でも、外国では練習時間も少なく、セッティングもちゃんとしていない状態で、結果を出さなければならないんですね。これからは、そういうことがたくさんあると思うんです。

そこで、日本にいるときでも、もっとステップアップができる方法ということで始めたのが、F4マシンとF3マシンとの乗り換え練習です。

提案してくれたのは、お父さん。

「海外で戦っていくためには、まったく違うキャラクターのマシンに乗ったときでも、すぐにそれを乗りこなして、限界点を引き出す技術が必要なんだ」

「これから、Jujuにとって乗りにくいマシンで、どうやったらマシンに自分自身を合わせていくかという練習をしたらどうかな。そういう経験を積み重ねていくことで、さらにステップアップできると思うんだ」って。

わたしも、「それはおもしろいな」と思って、すぐに始めることにしました。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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