Juju(野田樹潤)ブログ

2019.06.12

13歳のプロレーサーJuju(野田樹潤)の連載。第20話は、約3週間アメリカ修行について。レジェンドカー初体験や、F4でのオーバルコース試乗など、臨場感あふれるレポートです。

第20話:アメリカ修行で学んだこと ー Juju(野田樹潤)ブログ

もくじ

初のレジェンドカー オーバル練習
アメリカのF4マシンでも練習

初のレジェンドカー オーバル練習

GWの前から約3週間にわたって、お父さんと2人でアメリカに行ってきました。

「インディ500」が開催されることでも有名な、インディアナポリス・モータースピードウェイを中心に、全部で3カ所のサーキットを巡っての武者修行です。

初めて乗ったレジェンドカーは、いつも乗っているフォーミュラーカーよりも、高さがあって、全長は小さめのサイズですね。

最初はまったく乗るつもりはなくて、お休みの日にレースを見に行ったんです。そしたら、たまたまそこのチームオーナーさんに出会って、「Jujuも乗ってみるか!」という流れになって。

スゴイでしょう~!?

というわけで、早速オーバルコースを走ってみることに。

「路面が乾いた状態で14秒台が出せれば十分」ということだったんですが、最初に走ったときは、雨上がりの後。路面がまだ濡れていたので、「ムリかな?」と思ったんです。

ところが、走ってみると意外と調子よくって、14秒ギリギリまで出すことができました。

そこで、今度はちゃんとドライ路面で走ってみました。すると、なんとそのチームマシンのベストタイムからたったの0.2秒落ちという、とってもいいタイムが出たんです。コースレコードと比べても、0.4秒落ち!

この好タイムに、チームオーナーも大興奮。
「Jujuスゴイね~、じゃ、次のレース出ちゃったら?」

ってことになり、「あれれ~?」といううちに、レースに出場することになってしまったんです。

この展開には、自分でもビックリ!

レジェンドカーってどんな感じか、というと、想像していたよりもずっと速かったです。感覚としては、F4とかよりもすごい加速をするな~って。

パッと見、そんなにパワーがあるようには見えないのに、クルマ自体が軽いし、そこそこパワーもあるんですよね。

それに、コースがオーバルだったので、駆け引きも違うし、乗り方も違うし。レース前は、いつもよりちょっとドキドキ。

ところが、公式練習もしっかり走りおえたところで、まさかの雨。

あーーーーーー。

なんと、予選以降、レース自体も雨で中止になってしまったんです。残念。

マシンには、日本から持っていっていたスポンサーのステッカーなども張って、準備万端だったのに。

これはくやしい! また機会があれば、絶対乗りますよ~!

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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