Juju(野田樹潤)ブログ

2019.12.04

第25話:これからのわたし。 ー Juju(野田樹潤)ブログ

女性として戦っていくこと

「これからは、レースで戦えるだけの体力をもっとつけていかないとね」

「お父さんは、自分が長い間レースをやってきたからその大変さはよくわかるけど、並み大抵の体力では上のカテゴリーでは走り切れないし、乗りこなせない」

トレーニングはしてるけど、まだ足りないかな……。

「過去にも女の子で活躍した子は数人いたけど、上のカテゴリーにいったら活躍できなくなってしまった。これはあきらかに体力の問題なんだよね」

「女子だけで成り立つレースであれば問題ないと思うけれど、残念ながら男子と戦わなくてはならない。しかも重量の規制があるから、女の子の場合はおもりをつまなきゃいけない」

おもりは、できればつけたくない。

男の子はそれだけの筋肉がついているからいいけど、女の子は、ただのおもりで、自分の体との一体感が全然ないから。

「そうだね、でも女の子がこの世界で戦っていくには、男子より不利な状況で戦わなきゃいけない。それに直面する日がいずれくると思うんだ」

「そのときに、どれだけJujuが努力をして、オリンピックにでるような女子のアスリートぐらいの体をつくれるか、というところが大事なんじゃないかな。そこはもうJuju次第だね」

トレーニングは、今でもやってはいる。でも、いまは身長が伸びているから、お母さんやトレーナーの先生からは、あまりやり過ぎないようにって言われていて。

「今は、身長がどんどん大きくなっていく時期だから、お父さんもあまりトレーニングのやり過ぎはよくないと思うんだ」

「あと2年くらい経って身長の伸びが止まってきたら、それからが本番だと思うんだ。どれだけハードなトレーニングをするかで、その後が決まってくるんじゃないかな」

これからは、技術だけじゃなくて、体力もつけていけるようにがんばらないと。

言葉に、運転技術に、体力作り!

やることがいっぱい~~~~。

でも、あたらしい課題があると、ヤル気もでるので、ひとつひとつがんばっていきます!

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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