クルマ漬けの毎日から
2019.12.30
マクラーレンの新型アルティメット・シリーズ「エルバ」。クロプリー編集長が楽しみにしているのは、エグゾーストが奏でる音楽的ともいえるサウンドです。どのように作られるのでしょう。
【クロプリー編集長コラム】奏でるエグゾースト マクラーレン・エルバ
もくじ
ー 2020年に聞ける エルバのサウンド
ー 高周波、低周波を操る
2020年に聞ける エルバのサウンド
2019年の最後に皆さんにお届けするのは、マクラーレンが最近発表した新型エルバについての話題だ。
ライトウェイトでフロントガラスも付いていないこの新型車に、AUTOCARは2020年に試乗する。極めてオープンなコクピットはなんとも魅力的だ。
私にとって特に興味深いのは、マクラーレンが熱心に取り組んできた排気音のチューニングである。マクラーレンはまず、4本のパイプからドライバーの耳にダイレクトに聞こえる音の伝わり方を向上させた。
高周波、低周波を操る
次に、上段2本のパイプを狭い間隔で配置した。プロジェクトエンジニアのジョニー・スウィンホーによれば、こうすることで“高周波のサウンド”を作り出す効果があるという。
また、下段2本のパイプは間隔を広く取り、可能な限り低く設置している。こちらは、低周波のサウンドを作って道路に反響させるのが狙いだ。
こうした取り組みの結果、エルバはマクラーレン史上最高のサウンドを作り出していると、スウィンホーは語っている。
この話を聞いて、新型エルバに試乗できる2020年が、ますます楽しみになった。