社会人1年目、ポルシェを買う。
2020.01.02
「社会人1年目、ポルシェを買う。」の上野太朗です。幸運なことに、歴代911に(それも個性的な)、筑波サーキットのコース1000で乗ることができました。なかでも僕の記憶に残った3台について。
【社会人1年目、ポルシェを買う。】第101話:歴代911いっき乗り。
もくじ
ー 一点の曇りもない動機
ー ドライブした5台の911
ー つよく記憶に残ったのは
一点の曇りもない動機
世のなかには、「太っ腹」なひとがいるのだ。
その人の名は倉田 典さんという。倉田さんは、シリコンバレーでのビジネスがひと段落して、日本にもどった。ポルシェ911(996)を買った。
ターンパイクで走らせると、ぜんぜんうまく曲がれなかった。本を読み、学び、練習した。独特な身のこなしが虜になった。
それで、じゃあ、ということで、空冷ポルシェをまとめて4台買った。計5台のポルシェの楽しさを、ほかのひとに味わってほしいと思った。筑波サーキットのコース1000を借り切って、一般参加者を募った。
これが本イベントの概要そのものである。じつにシンプル。「たのしいから味わってみてね」。それだけだ。
ポルシェセンター青山 世田谷(ポルシェ クラシック パートナー)の筒井さんから、この説明を受けたとき、ぼくはきょとんとした。
そんなおいしい話が……。
しかし行ってみて、倉田さんご本人に話を聞いて、筒井さんの前情報とおなじ、一点の曇りもない動機に目をしばたくしかなかった。