社会人1年目、ポルシェを買う。
2020.02.09
「社会人1年目、ポルシェを買う。」の上野太朗です。タイヤをミシュランのパイロット・エグザルト(Nタイヤ)に換えてから、気になっていたことがあります。Nタイヤってそもそも何なのか? 聞きに伺いました。
【社会人1年目、ポルシェを買う。】第102話:「Nタイヤ」とは何なのか? ミシュランに聞いてみた。
もくじ
ー 「Nタイヤ」って、いったい何なんだ?
ー ところで、Nマークってそもそも何なのか?
ー Nタイヤは、いったい何がちがうのか?
ー 同じ『Nタイヤ』でも味わいはそれぞれ
「Nタイヤ」って、いったい何なんだ?
シャカヨン号(1979年型ポルシェ911 SC)のタイヤをミシュランのパイロット・エグザルトPE2(Nタイヤ)に換えてから、「正しいチョイスだ」というメールをたくさんいただいた。
同時に「同じ銘柄でもNなし/Nありでは、どう違うのか? ぜひ聞いてきてほしい」というメールも同じくらい多くいただいた。
僕もそう思っていた。
今回お話を伺ったのは、日本ミシュランタイヤ・ブランド戦略マネージャーの大河内昌紀さん。タイヤのなかでも乗用車(なかでもスポーツ/コンフォート系)が専門領域。マーケティング部の所属で、ブランド戦略マネージャーという肩書をもつ。
パイロット・エグザルトPE2は2008年以降からラインナップされる古株で、位置づけは「ベーシックスポーツ」とのこと。古株といっても1979年当時のシャカヨン号(ポルシェ911 SC)の純正タイヤと比べると、はるかにモダンだ。
Nマークの起源は、964の世代以降だとミシュランは考えている。そのときのタイヤは「MXX」。フラッグシップの位置づけだった。
エグザルトを端的に表現すると「バランス」だという。グリップ/乗り心地/レスポンスのどれか1つを尖らせるわけでなく、すべてを調和させることをめざした。
いたずらに反応を鋭くするだけの「スポーティふう」の化学調味料には頼らない。自然に、高い次元で調和させることで、結果的に速く(かつ安全に)走らせることができる。ポルシェの思想にも近いと思った。
ところで、Nマークって何なのか?