社会人1年目、ポルシェを買う。
2020.02.09
【社会人1年目、ポルシェを買う。】第102話:「Nタイヤ」とは何なのか? ミシュランに聞いてみた。
ところで、Nマークってそもそも何なのか?
タイヤに対してメーカーが「認定=マーキング」をしたのは、ポルシェ=Nタイヤが初めてのことだった。ポルシェからオファーがあった。
RRのポルシェには、よいところと、悪癖ともいえるところが今よりも混在していた。
たとえばリアタイヤのトレッドを広げることで、クルマが暴れないようにしよう、などといった工夫をポルシェ側はしていた。いっぽうで、ポルシェじたいは、どんどん高性能化していく。
「当時も、ポルシェにあわせた特別なタイヤを設計していたと思っています」と大河内さん。
しかしそのときはまだ承認マークがなかった。それゆえ、純正タイヤ以外に交換するカスタマーも多かった。結果的に、ポルシェの求める性能がでない可能性もあった。
「マークをつけることで、求める性能を担保できるのでないか?」とポルシェは考え、タイヤを試験するニュルブルクリンクの頭文字をとって「Nマーク」が生まれたのだった。
「ポルシェが市販車にNマーク付きのタイヤを装着したのは1987年モデルからと聞いています」(大河内さん)。ポルシェ以外のメーカーに「認定タイヤ」が用意されるのはもっとあとのことである。
で、そのNタイヤ。おなじ銘柄でも「Nあり」と「Nなし」が存在。何が違うのだろう?