社会人1年目、ポルシェを買う。

2020.02.15

【社会人1年目、ポルシェを買う。】第103話:男ふたりでホイール磨いて。そして壊れる。

なかなか汚れが落ちない だからいい

バルブステーは、ポルシェセンター世田谷で買った。2530円だった。

これまでついていたバルブステーを外すと、こんなかんじ。もう真っ黒でドロドロである。これまで放置していた自分を情けなく思う。

こちらが新品とこれまでついていたものの比較。両面テープがくっつく台座の部分がコンパクトになっている。

手前が、これまでついていたもの。新しいほうが、台座が小さい。

これからがたいへんだった。以下の道具で、バルブステーが貼ってあった部分をクリーニングしようとトライするものの、なかなか落ちない。

ちなみに一番右は灯油です。

30分くらいこすっても、固着した両面テープが落ちない。指も痛くなってきた。まいったなぁ。

筒井さんのすごいところは、道具が何でも揃っているところ。いつも自分でイジっているからこそだ。不思議なくらい色んなものが出てくる小さな箱から次出てきた「ひみつ道具」はコンパウンドだった。

さすがの僕でもコンパウンドの取り扱いはわかっているつもりなので、布にほんの少しだけとって、そっと撫でるように頑固な汚れに当てると、あれよあれよと消えていった。

(最初からこれでやれば……)

同時多発的に浮かんだこの言葉が、お互いの顔に克明に刻まれていたけれど、「ま、いろいろやった積み重ねの結果だね」なんて、にこやか風で語り合いながら、残りの汚れを徹底的に落としきった。

この時点で、わたしたちはハイである。

そして、新しいバルブも貼り付けた。

壮観! これまでのドロドロというかカピカピな状態と比べると、新車ですよ!(当社比)

というわけで、(走りは変わるわけではなのに)試走会にでることにした。そして壊れた。

記事に関わった人々

  • 上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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