社会人1年目、ポルシェを買う。

2020.02.24

「社会人1年目、ポルシェを買う。」の上野太朗です。シャカヨン号(ポルシェ911 SC)は、ミッションの大解剖にならずに済みそうです。しかし、ちょっと不思議な事実が発覚。ハブベアリングから異音も。

【社会人1年目、ポルシェを買う。】第106話:シャカヨン号(911 SC)のギア、大解剖にならず?

ミッション、大解剖にならず?

さらに精査が進んだとのことで、シンリュウの箭内(やない)さんを訪ねました。

結論からお伝えすると、ギアボックスを大解剖する必要がなかったようです。

ミッションエンド・ケースとセンター・ケースを開けたとのことです。

そもそもこのギアボックス。かつてどこかでオーバーホールされていました。そこで、ギアボックス内、二重噛合の構造の組み方に問題があったのです。

図をご覧ください。

3番「Selector rod for 3rd and 4th gears」は図のとおりでした。

しかし4番「Lock(short)」が、本来は3番の下に組まれているはずなのに、3番の上に組まれていたのです。

シフトノブを想像してみてください。右下にあるバックに挿入するために、いちどシフトノブを右にスルッと倒し、下に引くとバックに入ります。

これを少し異なった具合に動かすと、隣合う4速とバックが同時に入ってしまう。(箭内さんは構造がわかっているので、ちょっとアクションを変えると再現できるそうです。)

「いままでよく、同時にギアが入らなかったね」と箭内さん。5速から4速にシフトダウンした際、ふとした拍子にバックに入りかけていたら……。

考えるだけでゾッとします。

いっぽうでミッションを全ばらし&オーバーホールする必要はなかった。そこで指摘されたのはハブベアリングからの異音でした。

これは早く対処したほうがいいほど末期、とのこと。最低でも30万円の出費を覚悟していました(そのためにコツコツとお金をためてきました=またお財布が軽くなるけれど)。

ミッションは一度オーバーホールしている→まだオーバーホールの必要はない→それよりもベアリングが急務、ということで作業を進めていただくことにしました。

※今回も最後までご覧になってくださり、ありがとうございます。

 何より皆さま、ご心配いただき
 ほんとうにありがとうございました。

 とにかくほっとしました。

 お金が思ったほどかからなかった分、
 べつの作業を。

 お財布にはつらいものはありますが、
 着実にシャカヨン号はよくなっている。

記事に関わった人々

  • 上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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