クルマ漬けの毎日から
2020.06.08
外出制限の緩和が進むイギリスですが、本当の意味で自由にドライブを楽しめる日は、いつ戻って来るのでしょうか。その日を心待ちにするクロプリー編集長は、どのクルマでワインディングロードを駆け抜けるのかを検討中です。
【クロプリー編集長コラム】外出制限の解除後、初のドライブで乗りたいクルマ
もくじ
ー 自由を謳歌するドライブ どのクルマで?
ー 気軽に楽しめる あのクルマ
自由を謳歌するドライブ どのクルマで?
待望のミニの最速モデル「ミニ・ジョン・クーパー・ワークス(JCW)GP」をグレッグ・ケーブルがレポートしているが、この試乗記を読んでいたら、無性にドライブに出かけたい気分になった。
きっと読者の皆さまも、そう思っただろう。
純粋に運転を楽しむことが再び可能になった時、その最初のドライブで、私はどのクルマに乗って、コッツウォルズのお気に入りの道を駆け巡るのだろうか?
昨日は、このことを考え続けていた。
慣れるまでに時間がかかるスーパーカーは選ばないだろう。
この初ドライブでは、小型車よりもスーパーカーを優先することは、あり得ない。なぜなら、小型車は扱いやすく、ドライバーにさまざまな“余裕”を与えてくれるからだ。
我が家のマツダMX-5(ロードスター)は、自由を楽しむ初ドライブにふさわしいクルマかもしれない。
または、このところずっと気になっているモーガン3ホイーラーもいいだろう。
しかし突然、もう1台の候補が思い浮かんだ。
気軽に楽しめる あのクルマ
それは、ミニ・クーパーSだ。最近まで英国版編集部が長期テストしていたクーパーSは、192bhpのエンジンにMTが組み合わされ、JCWのスポーツシートを備えていた。
このクーパーSはいつも、運転を始めるとすぐに馴染み、楽にドライブできる。こういうクルマは、どこへ行くのも楽しい。
ハンドルを切り、アクセルを踏めば、思いどおりに走る。だから、このクルマが大好きだ。
スーパーカーも、クラシックカーも、それにまだ自分では運転したことがないミニJCW GPも、いくぶんステアリングとの格闘が必要になり、クーパーSのように気軽な楽しさは味わえないだろう。
とかく見落としがちであるが、気軽な楽しさは、優れた“普通のクルマ”の大きな魅力なのだ。