クルマ漬けの毎日から
2020.11.29
クロプリー編集長は現在、スズキ・イグニスの長期テストを行なっています。そのイグニスはマイルド・ハイブリッド、四輪駆動の上級モデルです。リーズナブルでありながら、万能で実用的なイグニス。期待は高まります。
【クロプリー編集長コラム】万能なスズキ・イグニス、永遠に愛されるクルマになれるか?
もくじ
ー 装備満載でも お手頃価格
ー 身長190cmの人でも 快適
ー イグニスで取材へ
ー 燃費も優秀
装備満載でも お手頃価格
「スズキ・イグニスを楽しむ会」というファンクラブは、少なくともイギリスには存在していない。
しかし、これはよいニュースだ。なぜなら、その会を私が立ち上げることができるからだ。
手頃な価格でありながら、独特の立ち位置で、特別と呼ぶにふさわしいクルマを挙げるとしたら、それはイグニスだ。
最近私がロードテストしている最新のイグニスは、マイルド・ハイブリッドの四輪駆動の「SZ5」という装備満載の上級モデル。1万7300ポンド(約237万円)という手頃な価格には、四輪駆動モデルに追加される1000ポンド(約13万7000円)も含まれている。
これは四駆のオプションとしては破格の安値で、ポルシェならばシガーソケットくらいの金額にすぎない。
身長190cmの人でも 快適
イグニスは、ルノー・クリオやフォード・フィエスタよりも全長が30cm短く、また150kg軽量である。
それにもかかわらず、イグニスのドライビングポジションにはゆとりがあり、身長190cmの私の息子でも、(同じくらい長身の)私が座る運転席の後ろに快適に座ることができる。イグニスはボックス型ではないが、「実用的」かつ「独特で面白い」と評価されている。
四輪駆動であっても、車重はわずか940kg。
4気筒1.2リッター/81psのハイブリッドが搭載されている理由は、この軽量な車重にある。一体型のスターター兼ジェネレーターは、発進をアシストする。パフォーマンスは予想以上に優秀だ。
イグニスは、オリジナルのミニやシトロエンDSのように、時代を越えて愛されるクルマになるのではないかと、私は期待している。
そのような評価を受けるのが、ふさわしいクルマだと思う。