社会人1年目、ポルシェを買う。
2021.04.15
【社会人1年目、ポルシェを買う。】第129話:なにこれピカピカすぎない? 練習号(ロードスター)が新車級になったお話。前編
できあがって「なんだこれ……」
いつもながら芸術的なマスキングが完了。
まずは「軽研磨」と呼ばれる工程に移る。
ミクロの意味でボディの凹凸をならして
コーティングが乗りやすくするのである。
そこで再び……これでも十分キレイじゃん……。
しかしここから
プライマーガラスがまず乗っかる。
従来の倍に相当する2ミクロンの皮膜だ。
塗っては拭く、塗っては拭く。
気の遠くなるような作業である。
どれくらいの時間が過ぎただろう。
それからようやく「VP326」の塗布となる。
小さな青いスポンジ状のもので、
小さな円を描くように塗り重ねていく。
この瞬間から、明らかにクルマの艶が
様変わりしていく様子がわかる。
左の作業しているところと、
右の作業していないところ。
光の跳ね返り方が明らかに違う。
途中、光を当てて状態をみる。
そしてまた塗っては……。
ついさっきまでは
「現状でも十分」と思っていたのに
塗布後のボディを見ると、あれ?
一体さっきまではなんだったんだ?
ボディをそっと指で触れると
指が濡れるのではないかと思うほどしっとりとし
鏡のようにはっきりと天井の光を跳ね返している。
なんだこれ……。
と、ここまで文字にするとあっという間だけれど
ふと時計をみると16時。作業は朝10時開始……。
ここからは一晩かけて乾燥だ。
代車を貸していただき、一度お開きとなった。
※今回も最後までご覧になってくださり、ありがとうございます。
これほんと、文字だけで伝えられないのが
心苦しいくらい、恐ろしい輝きをしてます。
あともう1点、代車の輝きよ!
「実験や練習で施工したりするもので」
と謙虚に照れ笑いを浮かべる担当者さん。
たぶん日本一きれいな日産マーチです。
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