クルマ漬けの毎日から
2021.05.09
【クロプリー編集長コラム】気になる日本の小型車、トヨタGRヤリス/次世代アイゴ
火曜 スズキ会長 退任のニュース
スズキの鈴木修会長(91歳)が、退任するというニュースを聞いた。彼は自動車業界のなかで、私が尊敬するリーダーの1人だ。
1978年に社長に就任して以降、鈴木氏は40年以上にわたりスズキの経営を指揮し、大きく貢献してきた。もっと高く評価されてしかるべき人だ。
鈴木修氏のリーダーシップのもと、スズキは他の自動車会社が不可能だと思う偉業をいくつも成し遂げてきた。
低価格で小型なクルマを製造して利益を上げ、新興市場のインドで成功を収め、イグニスやジムニーといった一風変わったデザインのクルマを大胆に世に送り出した。
また、軽量でありながら、衝突安全基準にも適合するクルマを製造してきた。
スズキの新しい経営陣が、これまでの伝統をうまく引き継いでくれることを願いたい。
金曜 次世代トヨタ・アイゴに期待
この週は私にとって、日本の小型車に親しむ1週間になっている。
今度は、トヨタのコンセプトモデル「アイゴXプロローグ」の詳細情報が届いた。アイゴの次世代モデルのことを予習したいま、ひときわ気持ちが高揚している。
シティカー、アイゴの次世代モデルは、チェコの工場で製造されることになっている。以前トヨタはこの工場をシトロエンおよびプジョーと共有していたが、現在は単独で所有している。
新型アイゴは全長3.7mのSUVになるという。サイズは、最近私がすっかりファンになっているスズキ・イグニスとほぼ同じくらいになる見込みだ。
いま、トヨタはクリエイティビティにあふれている。まだこの目で実物を見てはいないが、次世代アイゴの素晴らしいパッケージングには、美しささえも感じられる。