クルマ漬けの毎日から

2021.07.25

クロプリー編集長が、アストン マーティンCEOのトビアス・ムアース氏にインタビュー。その取材から、ここでは「合成燃料(eフューエル)」についてお伝えします。

【クロプリー編集長コラム】アストン マーティンCEOも期待する「合成燃料」の未来は?

もくじ

合成燃料 期待できるか?
合成燃料の課題とは

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

合成燃料 期待できるか?

アストン マーティンCEOのトビアス・ムアースにインタビューした。

ピストンエンジンのクルマに、低炭素またはカーボンフリーの「合成燃料」を使用する可能性に話題が移った時、この取材はいっそう盛り上がった。

2020年にアストン マーティンCEOに就任したトビアス・ムアース

アストンのCEOは、合成燃料はバッテリーと電気モーターの代替案として、(エンジンやエグゾーストのサウンドもよく)期待が持てると考えていると、私は確信した。

スーパーカーを製造する競合他社も、むろん同じように考えているだろう。

合成燃料の課題とは

しかし、その一方でムアースは、自動車の脱炭素に向けて合成燃料を選択することについて、「私たちは極めて慎重にならなければならない」とも語った。

合成燃料がカーボンフリーであることは、はっきりしていないからだ。

ライバルのポルシェは、合成燃料の試験運用を2022年から開始する。

また、人口増加の時代に農地を使って燃料を作ることは、理想とはかけ離れている。それに、もし合成燃料を採用すれば、航空業界ではさらに多くの燃料が必要になるだろうと、ムアースは指摘している。

果たして、合成燃料が脱炭素社会を後押しする日は、やって来るだろうか?

 
 

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