Juju(野田樹潤)ブログ

2021.09.08

【Juju(野田樹潤)ブログ】第58話:デンマークF4第5ラウンド 2連続表彰台も別トラブル

別のトラブル発生、勝てると思ったのに

絶対勝つぞと決めていたポールスタートのヒート3。

スタートが決まった! と思ったら1周目の途中で右側のカウルがめくれ上がるトラブルが発生。

ポールスタートのヒート3。1周目の途中で右側のカウルがめくれ上がるトラブルが発生。 写真:スーパーGTデンマーク

ちょっと、この時の悔しさは言葉にできないくらい。頭の中、真っ白でしたね。あっという間にわたしのヒート3は終わってしまったのでした。

とりあえずピットインするとメカニックがガムテープでカウルを止めてくれたので再びコースイン。

でもすでにラップ遅れのような状態になっており、監督からは「気が済むまで走ってもいいけど、次のレースのためにタイヤを温存するという手もある。あとはJujuが決めていいよ」という無線が入りました。

去年の中頃までは監督から「~して」という指示が来ることが多かったです。

でも後半からは「今の状況はこうだけど、最終的な判断はドライバーである君に任せる」という感じになってきています。

去年の後半からは、父であり監督の野田英樹からの指示は減り、わたしの判断で戦い方を決めることが増えてきました。 撮影:NODAレーシング

そこで今回は、このまま走り続けてもしょうがいないのでリタイヤすることにしました。

レース後のチームのミーティングで、わたしは自分の思いをはっきりと言いました。

でもチームが問題を解決するために精一杯頑張ってくれているのはわかっているので、気持ちとしてはとっても複雑ですね。

泣いても笑ってもあと2ラウンド。なんとしても勝ちたい!

今まで以上に勝利への気持ちが強くなっているわたしです。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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