社会人1年目、ポルシェを買う。
2021.10.21
「社会人1年目、ポルシェを買う。」の上野太朗です。カートの公式耐久レースに参加することになりました。
【社会人1年目、ポルシェを買う。】第140話:カート公式レースに参戦(1)
もくじ
ー ステッカー剥がしから始まった
ー 運任せにならず、うちひしがれた
ステッカー剥がしから始まった
僕のカート公式レース参戦は、
マシンのステッカー剥がしから始まった。
場所は川越市、長谷川モータース。
所属する「クラブレーシング」を
技術面で全面フォローしてくださる拠点だ。
もとはRRの911をうまく走らせるため。
それでロードスターを無理して買って、
しかもカートを使った練習まで始めた。
気が付いたらチームにも所属している。
自分で選んだ道とはいえ、
ずいぶん遠くまで来たものだと感じる。
マシンには
去年のスポンサーステッカーが貼られる。
剥がし、きれいにする。
本番前の練習までタイヤはそのまま履く。
参戦するのは
2021もてぎKART耐久フェスティバル。
略して「K-TAI」(=ケータイ)。
公式にもそう呼ばれている。
灼熱のツインリンクもてぎ本コースを
95台のレーシングカートが
7時間(!)ぶっ続けで走ることになる。
1つのチームに
これほど数の関係者がいるのだなと驚く。
マシンは4台。
各車4〜5名のドライバー。
それぞれにメカニックさん3〜4名が
フルタイムでついてくださる。
食事を用意してくださるメンバーや
データ計測をしてくださるかたも含めると
総勢52名という大所帯になる。
うち1台を囲むのは、
このチームを紹介してくださった
ジャーナリストの鈴木ケンイチさんや
若手ライター西川昇吾さんなど
メディア関係者が大部分を占める。
ちなみに僕以外は、経験があり、速い。
ステッカー剥がしだけではない。
昨年凹んでしまったボディの再整形や
ワイヤー類の取り回し修正などもある。
僕の所属チームマシンが搭載する
ホンダ製GX270のオーバーホールを
最初から最後まで間近で見れたのも
個人的にはとても面白かった。
シンプルだけれど奥深かった。
1日かけて、およそ形になったマシンは
再びトレーラーに積み込まれ、
数日後のツインリンクもてぎで再会した。