まだまだ頑張る現役編集長の奮闘録

2021.11.19

笹本編集長は、ふとした切っ掛けでマツダ・ロードスターを購入。早速各部のブラッシュアップと幌交換を行いました。

【笹本編集長コラム】ふとした切っ掛けでマツダ・ロードスターを買いました

もくじ

NBのロードスターを買うことに
幌の張り替えを決意
提携工場で取り付け
新車状態に戻ったトップ

NBのロードスターを買うことに

私のもうひとつの仕事である旅館の社長業でも、たまには面白いことがある。

というのは、旅館のフロントで働いていたクルマ好きのアメリカ人女性が、本国に帰国することになり、愛車であったNBのロードスターをどこか買ってくれるところはないか、と相談を受けた。

現車の程度もグレードも確認していなかったが、AUTOCAR JAPANの社内は今ロードスター・ブームで、既に2台が存在しているから更に3台目を揃えるのもいいなと、ふと考えた。

事情が事情なので購入した際の価格で私が買ってあげようと話したら、彼女は大喜びであった。

後で、詳しく聞いてみると、彼女の購入価格は50万円丁度。1999年式のNBロードスターVスペシャルのATで、当時のイメージカラーだった深いグリーン・メタリックのボディ色であった。

車検が切れる直前の3月に受け渡しをしたが、その時の彼女は、NBとの別れがつらくて、ボロボロと泣いていたのが今でも思い出される。

さて、クルマを引き取った私は、まず、車検を兼ねて、山梨のマツダのディ―ラーである甲信マツダに入場させることにした。

ディ―ラーのメカと一緒にクルマの細部をチェックすると、オドメーターは13万kmあまり、幌はかなり傷んでいて補修跡があるが、水漏れはなし。

車体の錆は殆どないが、メタリック塗装表面のクリアが部分的に傷んでいた。また、ヘッドライトのレンズはかなりくすんでいて、相当暗そうであった。

ホイールは、5ZIGEN製が装着されていて、オリジナルのホイールは冬タイヤが装備されたままついてきた。

内装では、本革のシートとドア取っ手の部分がかなり傷んでいて、張り替えたいところであったが、ダッシュボードに割れなどの痛みはなく、オリジナルを保っていた。

ステアリングは太めのウッドでどこのアフターパーツかと思ったら、純正のナルディだと指摘され驚いたが、程度は良好であった。

私の方針として、走りが良くないのは、とても不快なので、車検の際に足回りのオーバーホールすなわち、ショックアブソーバ、ブッシュ類をそっくり交換し、走りが良くなったところで、他の作業に移ろうと考えた。

結局、パーツの問題もあり、作業には2か月近くかかったが、完成したクルマは、異音なども一切なく、コーナーでの反応も的確で満足した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長、2024年8月より総編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。
  • 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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