まだまだ頑張る現役編集長の奮闘録

2021.11.19

【笹本編集長コラム】ふとした切っ掛けでマツダ・ロードスターを買いました

提携工場で取り付け

今回は取り付けコースを選び、指定された日の朝9時に提携工場へ持ち込んだ。

トップレスフリークスによれば、ロードスター等の一般的な車種であれば取付作業は5~6時間程度が必要とのこと。

作業の間は1500円で代車(フィアット500)を借りられるので、近隣の妙義山、榛名山、碓井峠を訪れることができる。

また、軽井沢は下道を使っても40分程度で行けるので、アウトレットでのショッピングや休憩でランチを楽しむこともできよう。

交換作業を担当する提携工場は、富岡市内にある。これまでに数多くのロードスターを手掛け、ウイークポイントも知り尽くしているだけに、作業は的確で迅速だ。

まずエアロボードを取り、室内後ろ部分のトリムを外してゆく。続いて幌の後端を車体に固定しているナットを外し、最後に幌骨のセンターピラー部分に付く基礎部分のボルトを抜けば、ソフトトップは車体から外すことができる。

この段階で幌の後端を車体に固定する部分に入るレインレールの状態を確認。ここは傷んでおらず、元々付いていたパーツをそのまま使用できた。

同時に雨漏れの跡がないかをチェックすることも大事なポイント。中には雨漏れでリアシェルフが錆びているロードスターがあるそうだ。

車体から外したソフトトップは、幌骨から古いクロスを取り外して関節部分をチェックしたのち、新しいクロスを取り付ける。

交換に際してはビス止めのほかリベット止めも必要で、隠れたビスもいくつかあるのでプロに任せて正解だった。

取り付けは取り外しの逆行程で行われるが、その際に擦れてしまった部分のタッチアップや、内張を外して露出したボディパネルの清掃など、きめ細やかな仕事ぶりが印象的だった。

レインレールを取り付けたところで水を流して車内に漏れがないかをチェック。すべてを組み終えたのちに開閉テストを行い、トップを閉じて完成となる。

組み上げた直後はトップのクロスにあたりがついていないためロックを閉じるのに力が要るが、1週間ほど経過すれば幌骨になじんでフィットするので、普通に扱えるという。

新車状態に戻ったトップ

出来上がったトップを見ると、まったく別のロードスターに生まれ変わったように思える完璧な仕上がりだ。

子細に見ても高いクオリティを備えており、純正の幌よりパリっとした印象だ。

トップレスフリークでは提携工場で取り付けた場合は、最長3年の長期メーカー保証付くので安心して乗ることができよう。

こうしてソフトトップが奇麗になると、シートの痛みとボディのクリア飛びがやけに目立つようになってしまった。

どちらを先にするか迷っているところに、うれしい情報が飛び込んできた。この続きは次回に報告したい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長、2024年8月より総編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。
  • 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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