社会人1年目、ポルシェを買う。

2021.12.19

【社会人1年目、ポルシェを買う。】第148話:ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京にいってみた。

PECで体験させていただいた内容

PECでは、先述のコースを回った。

おそらく初めて参加するかたは、周回距離は2.1kmのハンドリングトラックにまずは興奮するはずだ。

乗るクルマは選べる。(自分のクルマでは走れない。)価格レンジは4万4000円(マカン)〜10万4500円(911ターボ)といった具合。90分間、コーチが指導してくれる。

速度制限つきとはいえ、クルマの挙動をつかみ、自分のくせを修正できる。

僕自身がもっとも心に残ったのは、「ロー・フリクション・ハンドリング・トラック」であった。

路面はコンクリートだ。だからグレーでつるつる滑る。

とはいえ氷の上ほどではない。アスファルトと氷のいいところ取りといえば、おわかり頂けるだろうか。

たとえばコーナーに向けてブレーキをトンと踏むと、前荷重になった車体のリアがスーッと流れ始める程度だ。

メニューはザッとこんなかんじ。まずハンドルを9時15分の位置で握ることを命じられる。

1周走るのにハンドルを持ち替えるのは禁止。つまりうまくライン取りすることで1周を走りきれというものだ。

慣れると速度がどんどんあがっていく。するとやっぱりハンドルを持ち替えたくなる。しかし禁止。ではどうするか。

今度はエイペックス手前で意図的にアクセルを踏み込む。そう、リアをポンと滑らせることで曲がり切るのだ。

これを何度かすると息があがりはじめる。すると呼吸のコツを教えてくれる。場合によっては一度降りて深呼吸など。

とにかく優しく、そして適度に自信がつくコーチングのおかげで、終わった頃には「ちょっとはうまくなったかな?」と得意な気持ちになったのだった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

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