クルマ漬けの毎日から

2021.12.28

【クロプリー編集長コラム】取材を通して見た「2021年」前編

2月 フォードCEOのモデルカー

フォードのCEO、ジム・ファーリーはこの画像をツイッターに投稿したことで、どれほど深く純粋に、彼がクルマ好きであるかを何気なく示した。

これはフォードGT40の12分の1モデルであるが、ファーリーはこれを32日間で組み立てた(おそらく忙しい仕事の合間に)。

私が言いたいのは、カルロス・ゴーンがモデルカーを作ったりするだろうか、ということ。

ファーリーはとくにコメントしていないが、彼はフォードGT40を実際にレースで走らせてもいる。

2月 シトロエン・アミ

シトロエン・アミに試乗して、カーシェアリングの実現性と魅力をたくさん知った

シトロエンUKは、時速30mile(時速約48km)で走る、この短距離移動向けの小型EVをフランスから数台持ち込み、自動車ジャーナリストに試乗させてくれた。

シトロエンによれば、まもなくアミのようなクルマは特別な地域で使われるようになり、そのレンタル料金は携帯電話の使用料に近い金額になる見込みだという。

クルマの置かれている場所へ行き、ただカードを認識させるだけで、すぐに運転できる。その日が来るのが待ち遠しい。

3月 トヨタGRヤリス

このトヨタGRヤリスは、ボディカラーだけが、なにか普通すぎるかもしれない。

GRヤリスの運動性能の素晴らしさについては、すでにたくさんの記事が書かれていたが、私がこのクルマに正式に試乗したのは、今年3月が最初だった。

乗り心地、エンジン、ステアリング、さらには変速のタイミングまでもが、速度を上げれば上げるほど劇的に良くなるので、スピードを出しすぎないか心配になるほどだ。

GRヤリスはマーケットに馴染んできている。かつてのフォルクスワーゲン・ゴルフVR6のように、ポルシェやフェラーリを持っている人にも、日常ドライブで好まれるクルマになりつつあるようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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