クルマ漬けの毎日から

2021.12.28

【クロプリー編集長コラム】取材を通して見た「2021年」前編

6月 ポルシェ・タイカン(後輪駆動)

2021年の私のカー・オブ・ザ・イヤーは、後輪駆動のポルシェ・タイカン。

AUTOCARのテスターたちもこのタイカンをベストバイのモデルだと評価しているが、実際に路上で見かけることはめったにない。

ベーシックバージョンの価格は8万ポンド(約1200万円)。

もっと上級モデルよりもいちばんのお勧めだと、私は考えている。

とはいえ、8万ポンドは大金だ。しかし、それだけの価値があるのはまちがいない。

タイカンは速いし、実に洗練されている。それに、クルマが好きなすべての人の目を引きつける魅力がある。

またダイアモンドのティアラのように高い価値を、タイカンは持ち続ける。

6月 ウェルズ・ヴェルティージ

この驚きのスポーツクーペ、ウェルズ・ヴェルティージは素晴らしいクルマだ。

起業家でボディデザイナーのロビン・ウェルズと、熟練のエンジニアでボディ以外を手掛けたロビン・ホールに会えたのは、とても楽しいひと時だった。

価格4万~5万ポンド(約600万~750万円)で、年に25台の生産を計画しているという。

だがきっと、必要な販売台数よりもずっと多くの人たちを魅了するだろうと、このクーペに試乗して強く感じた。

6月 イネオス・グレナディア

この美しいルーフパネルは、まもなく登場する四駆のイネオス・グレナディアのものだ。

これまでに私が見たクルマのなかで、最高に魅力的な操作パネルの1つだ。

イネオスは、ビスター・ヘリテージで開催されたイベントでグレナディアを披露。

どの部分も予想よりもずっと見事な出来栄えだった。ロードテストを実施できる日が、早く来てほしい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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