クルマ漬けの毎日から
2021.12.31
【クロプリー編集長コラム】取材を通して見た「2021年」後編
8月 ローバー75
皆さまもおなじみのAUTOCARのライター、リチャード・ブレムナーは、クルマ好きの友人を集めて懇親会を開いた。
この会には、ローバー75のオーナーの人たち、さらには、この素晴らしい75をつくったデザイナーのジェフ・ユーペックス(写真左)とリチャード・ウーリー(右)も参加していた。
二人とも、ローバー75を永遠に誇りに思うだろう。75は優れたローバーだったし、いまもそうあり続けている。
9月 アストン マーティン・ブルドッグ
ブルドッグがついに噛みついた!
ハイパーカーのオリジナルで、ウィリアム・タウンが1979年につくったコンセプトカー「アストン マーティン・ブルドッグ」が、ロンドン郊外のハンプトンコートで開催された今年のコンクールデレガンスに展示された。
かつて、私はこのクルマを運転する機会に恵まれたが、わずか400mも走らないうちに停止した。
ドライビングポジションが合わず、ペダル操作ができなくなってしまったのだ。
嬉しいことに現在、新たなレストア・プロジェクトがリチャード・ガントレットの指揮のもとで行なわれている。リチャードは、かつてアストンの最高経営責任者だった故ヴィクター・ガントレットの息子である。
9月 アルファ・ロメオ・ジュニアZ
ゴードン・マレーはどのクルマで通勤しているのだろうか?
これは私の頭に時々思い浮かぶ、永遠の疑問である。なぜなら、多くのエンジニアから尊敬されるこのエンジニアは、クルマとバイクをたくさん収集しているからだ。
それらはどれも非常に良いコンディションで、小型もしくは軽量だからという理由で、またはだれも思いつかないような理由で、マレーの手元に置かれている。
9月に私がマレーを訪問した時、かつて乗っていたアルピーヌA110でも、スマート・ロードスターでも、フォード・ロータス・コーティナでもなく、マレーはこのクーペのアルファ・ロメオ・ジュニア・ザガートに乗っていた。
ところで、このアルファはレストアされたのだろうか? いや、それ以上だ。
「アルファ中毒」のマレーは、運転席を後ろに下げてバルクヘッドとの距離を長くした。これなら長身のマレーでも、快適に運転できる。