Juju(野田樹潤)ブログ

2022.05.10

【Juju(野田樹潤)ブログ】第69話:Wシリーズ開幕 リズムに乗れず、悔しい結果に

不完全なマシン、単独走行のデメリット

メカニックはすぐに修理に取り掛かってくれました。

それでも右側の前後サスペンションが壊れていており、予選までに完璧にはなりませんでした。

予選はセッティングされていない、とりあえず組み上げただけの状態のマシンで挑むことになりました。

フリー走行で掴みかけていた良い感触もなくなってしまい、自信をもってコーナーを攻めることができませんでした。

予選は最下位の18番手。レース2のグリッドは予選のセカンドベストで決まるので、2レースとも最後尾からスタートすることになりました。

予選は最下位の18番手。レース2のグリッドは予選のセカンドベストで決まるので、2レースとも最後尾からスタートすることに。

予選からレース1の間でもマシンの修理はおこなわれましたが、それでもフリー走行の時とは程遠い感触。

相変わらずセッティングを詰める前のような段階なのです。

レース1は荒れた展開になりました。スタート直後のクラッシュで赤旗中段。レース終盤にもクラッシュが発生しセーフティカーが入りました。

わたしはその都度、前のマシンに追いつけるのですが、基本的なペースがないのでレースが再開すればすぐ離されて単独走行になってしまいます。

今回のマイアミのコースはストレートが長く、ここで前走者のうしろにピタリとくっつき空気抵抗を減らすスリップストリームを使わないと一気にラップタイムが落ちてしまいます。

つまり単独走行すると、どんどん集団に離されてしまうのです。

マイアミのコースはストレートが長く、ここで前走者のうしろにピタリとくっつき空気抵抗を減らすスリップストリームを使わないと一気にラップタイムが落ちてしまいます。

結局レース1は15台が完走した中の12位で、レースらしいレースとはいきませんでした。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
 
 

おすすめ記事

 

人気記事