クルマ漬けの毎日から
2022.05.28
ある日、イギリスのAUTOCAR編集部では、「トヨタ車と愛着」という話題で仲間内の会話が弾みました。どんな内容だったのでしょうか?
【クロプリー編集長コラム】トヨタに必要なことは何か?
もくじ
ー ある日 英国版編集部の会話
ー もっと声を!
ある日 英国版編集部の会話
トヨタGR86は、AUTOCARアワード2022の「ベスト・ファンカー賞」に輝いた。そのGR86が、いま私たち編集部(英国版)の駐車場に停まっていて、このことがある会話を引き起こした。
そのテーマは「なぜ人はトヨタへの愛が薄いのか?」 トヨタと同じように、ドライバーズカーとモータースポーツを持続的かつ明確にサポートしているフォード、BMW、ルノー、ポルシェなどのクルマに愛着を持つ人は、たくさんいるのだが。
私たち編集部は「トヨタ車と愛着」について、互いにあれこれ意見を述べ合ったのちに、ある結論に達した。
トヨタは自分たちの長所やモータースポーツとの関わりについて、情報発信が控えめすぎるのだと。
もっと声を!
トヨタと同様にF1、ルマン、WRCで素晴らしい伝統を持つ他のメーカーは、優れたスポーツカーとホットハッチを何世代にもわたって世に送り出してきた。
そして現在、そうしたメーカーのクルマは、いくつかのクラスでベストカーとみなされている。そういうブランドは、トヨタよりもコミュニケーションがずっと巧みだったといえる。
確かに、代表取締役社長の豊田章男氏が、クルマの運転が大好きだということはよく知られていて、このことはコミュニケーションの一助となっている。だが、この他の点でも、トヨタはもっと声をあげるべきだと思う。