クルマ漬けの毎日から

2022.08.15

スバル・インプレッサWRC97は、英国プロドライブが25年前に製作。その翌年にはストリート・バージョン「22B」が誕生。そして今年、22Bに新たな技術を投入した「P25」が披露されました。

【クロプリー編集長コラム】インプレッサ22Bが蘇る! プロドライブP25を取材

もくじ

WRC97の25周年 P25登場
まさに衝撃的

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

WRC97の25周年 P25登場

新車は自動車メディアにとって生活の糧であるが、なかには私たちを熱い想いに駆り立てる新型もあり、最新モデルの情報をいち早くお届けしようと、AUTOCARは日々戦っている。

このところ取材の機会をうかがっているのは「プロドライブP25」。

プロドライブP25は、スバル・インプレッサ22Bのレストモッド。

1990年代の有名なホモロゲーション・スペシャル「スバル・インプレッサ22B」を蘇らせたP25は、価格50万ポンド強の25台限定モデルであるが、早くも完売したという。

オリジナルの純正パーツをベースにしているが、新素材と新たな技術を投入して最適化。その結果オリジナルよりも軽量化され(車重1100kg)、パワーも増している(出力400bhp)。

スバル インプレッサWRC

くどくならない程度に何度か取材をお願いしたところ、プロドライブのデビッド・リチャーズ会長がメッセージをくれた。まだ公式な試乗はできないが、プロドライブ本社(イングランド中部のバンベリー)に立ち寄って、P25の最新状況を取材してもらってかまわない、という嬉しい知らせだった。

まさに衝撃的

プロドライブでは、イギリス国内のさまざまなテストフィールドで、P25(プロトタイプ)の厳しいテスト走行を継続している。

そのテストドライバーは、インプレッサ22Bのエキスパートであるデビッド・ラップワース。

P25は25台限定。2.5L/400bhpの水平対向4気筒エンジン搭載。グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2022で初公開された

また、会長のリチャーズ自身もP25のハンドルを握っており、「まさに衝撃的な体験だった」と話してくれた。

リチャーズを知る人ならば、彼が大げさな言い方をする人ではないことをご存知だろう。

だが、そのリチャーズでさえも、P25は彼がこれまで運転したロードカーのなかで、最高のハンドリングとパフォーマンスを備えた1台だと評価している。P25への期待は、高まるいっぽうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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