クルマ漬けの毎日から

2022.12.03

ロンドンではEVが急速に増加し、いまや主流となりつつあります。外出先で魅力的なEVを見かけたクロプリー編集長にとって、今週はEVが気になる1週間でした。

最近気になるEV、シトロエンCゼロとテスラ・モデル3【クロプリー編集長コラム】

もくじ

シトロエンCゼロ かつて「みなしご」
クルマを買いたい病 発症
いま 我が家でEVを買うなら

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

シトロエンCゼロ かつて「みなしご」

仕事でロンドンのメリルボーン地区へ、徒歩で出かけた。EVが以前よりもずっと増えており、その移り変わりの速さには驚いた。

テスラ、ポールスター、日産、キアなどの5~6台のEVが、通り沿いのところどころで一列に並んで駐車されている。そうしたなか、1台のEVが狭いスペースに駐車しようとしているのが目に入った。

ロンドンの通りで見かけたシトロエンCゼロ

なんとも魅力的だと思わずにはいられなかったが、そのクルマが新型として登場した当時には、とてもそうは思えなかった。

そのEVの名は、シトロエンCゼロ(三菱i-MiEVのシトロエン版)。

Cゼロは2009年に発表されたが、当時EVはまだ少なく、このクルマはまるで「みなしご」のような存在だった。

だが現在では、中古EVの購入候補として手頃な1台といえる。

シトロエンCゼロのインテリア

シトロエンCゼロを見かけた数分後、コーヒーを飲みながらその価格を検索してみた。

最近の売買広告によると、新車時に90mile(約145km)だった航続可能距離は、中古車販売ではその約80%(116km程度)となり、価格5000~6500ポンドで手に入るようだ。

多くのドライバーにとって、選択肢の1つだと思う。

クルマを買いたい病 発症

クルマを買うことは、病気の一種だ。

今年、我が家ではもう十分にクルマを買い替えた。だが突然、ある考えで私の頭のなかはいっぱいになっている。

というのも、我が家の4台のクルマのうち、1台はEVでなくてはならないと、ふと思いついたのだ。

VWカリフォルニア(キャンパー)がクロプリー家から旅立つ日は近いのか?

そして、これを実行するためには、いちばん価値の高いクルマ(キャンパーのフォルクスワーゲン・カリフォルニア)が、そのEVのために駐車スペースを空けることになるだろう。

いま 我が家でEVを買うなら

もし我が家がEVを買うとしたら、私が手に入れたいと思うのは、最新スペックのテスラ・モデル3。

近頃マーケットには、新型EVが続々と登場していることを考えると、この選択には自分でも驚く。というのも、モデル3はすでに4年近くヨーロッパで販売されているから。

しかし、最新のモデル3には、もっとも進歩的なスペックのバッテリーが装備されているという。それに、テスラの急速充電ネットワーク「スーパーチャージャー」は信頼性が高く、このことにも私は魅力を感じている。

テスラ・モデル3のインテリア

近いうちに、我が家がモデル3を買う可能性はあるだろうか?

家族のなかには、フォルクスワーゲン・カリフォルニアの強力な支持者がいる。このクルマを手放すことは、現状ではあり得ないだろう。だが、このアイディアは温めておきたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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