クルマ漬けの毎日から

2022.12.11

クロプリー編集長はフォルクスワーゲンの新型「ID.バズ」の発表試乗会に参加。家族で所有しているキャンパーのVWカリフォルニアを運転して会場へ行き、2台を比較してみました。

新型フォルクスワーゲン「ID.バズ」の英国試乗会に参加【クロプリー編集長コラム】

もくじ

予想外の驚き
我が家 新型EVバンに買い替えるか?

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

予想外の驚き

今日イギリスで、待望の新型フォルクスワーゲン「ID.バズ」がついに発表された。

この新型EVバンの発表試乗会は、嬉しいことに私の家から1時間ほどのところで開催された。

それで、4年前に購入した我が家のフォルクスワーゲンのキャンパー「カリフォルニア・オーション」に乗って、ウィルトシャー(イングランド南部)にあるその会場へ出かけた。フォルクスワーゲンの2台のバンを比較してみようと思ったのだ。

何よりも驚いたのは、この2つのモデルにはサイズを除いて、構造的には直接の関係はまったくないにもかかわらず、とても似ていると感じたことだ。

クロプリー編集長のID.バズ試乗記は、本サイトで今週公開。

新型ID.バズを運転してみると、ステアリング、ブレーキを踏んだ時の反応スピード、さらには乗り心地さえも、我が家のカリフォルニアとの共通点を大いに感じる。

カリフォルニア(キャンパー)はフル装備なので、その車重は、バッテリーを搭載するID.バズの車重に近いのではないかと思う。

いまのところ、ID.バズはデリバリーバン、または5座モデルのみ用意されている。

我が家 新型EVバンに買い替えるか?

性能が良く、洗練されていることはいつも、フォルクスワーゲンの強みであり続けている。ID.バズも、この伝統のもとに製造されている。

また、ID.バズの航続距離270mile(約435km)という実用性は、じつに優秀であることは認める。

だが、我が家のディーゼルのカリフォルニアには、オプションの大型燃料タンクが備わっており、1回の給油で優に600mile(約966km)を超える距離を走行できる。

よって正直なところ、カリフォルニアをこの新型EVのバンに買い替えようとは思わない。

とはいえ、私たち全ドライバーが、充電のタイミングやエコドライブのことを考えながら、これまでよりも計画的にクルマを走らせなければならない日は、もうすぐそこまで来ている(イギリスでは、2030年までにガソリン車とディーゼル車の新車販売は禁止される)。

最も良い対処法は、慣れることだと思う。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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